
共同通信の10月16日全景写真を赤と橙と青で塗り分けた。上流部に、赤・橙が青と交わるように見えるところがある。赤・橙が尾根を乗り越えたとする判読した。直進性が強い高速の流れだったことになろう。そのため流走距離を延ばして災害を引き起こしたと解釈することができる。青は谷に沿う通常の土石流だった。
(2)尾根の乗り越えがなかったとする写真判読

斜面崩壊とそれによって発生した土石流が3組認められる。赤が多くの人家を飲み込んで海岸まで達したが、その斜面崩壊の面積が広かったわけではない。青と橙は、斜面崩壊で生産された土砂が谷の中を流れているが、赤は山腹斜面を幅広く流れ下っている。そもそもそこには谷と呼ぶべき地形がない。
赤は取水面積が広いので、大雨のために大量の地表水が一時的に発生した。斜面崩壊によって発生した土砂流は、山腹斜面を広がって流れて表土を巻き込み、土砂の量を雪だるま式に増やした。この二つの理由によって、赤は青と橙よりも到達距離を延ばして海まで達した。



流域境界は描ける。

赤(南側)の取水面積は、青と橙(真ん中と北側)の取水面積を合わせたのの2倍くらいある。
