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早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

Tephra of Japan

テフラデータベースに分布図を追加

2008年8月にデータ更新と機能増強して公開した100万年テフラデータベースには約1000のテフラ(過去の火山噴火が地層の中に残した軽石や火山灰)が登録してあります。そのうち約100のテフラについて、グーグルマップでアイソパック(等層厚線)を図示できるようにしました。各レコードの右端フィールドの>MAPをクリックしてください。別窓でグーグルマップが表示されます。

アイソパックは、軽石については50センチを太線で、火山灰については5センチを細線で表示しました。その他に、火砕流や土石なだれの分布も示しました。



アイソパックの表示例

個別テフラの分布を切り出す

こんな使い方もできます。



箱根山から6万6000年前に噴出した東京軽石と横浜火砕流。東京軽石は、東京23区の地下5メートルに厚さ10センチで分布する。これに引き続いて噴出した火砕流は横浜市まで流れ広がったが、多摩川を渡って東京都に達することはなかった。

【“個別テフラの分布を切り出す”の続きを読む】

0-2万年前のテフラ

2-7.5万年前のテフラ


大きな地図で見る

7.5-13万年前のテフラ
13-30万年前のテフラ
30-200万年前のテフラ

これら5つのテフラマップをマイマップに登録すれば、一枚の地図に重ねて表示することができます。

広域に分布する火山灰は5センチ細線で

テフラマップを加筆修正しました。等厚線は50センチだけでなく5センチでも表現することにしました。軽石は50センチ(太線)、火山灰は5センチ(細線)が原則です。

 kanto30.jpg
テフラマップ全体と中央日本拡大。

グーグルマップでテフラ分布図をつくる

グーグルマップにマイマップというサービスがあって、自分がつくった地図をそのまま公開することができます。多角形を簡単に描くことができることに気づいたので、試しに日本のテフラマップをつくってみました。どうぞごらんください。最初は大雑把に描いておいて、あとで気の済むまで修正できます。

         
   centralJ.jpg
southJ.jpg  

降下テフラの等厚線を50センチで示しました。火砕流堆積物の分布も示しています。年代で5つのマップに分割して、色で区別しました。新しいテフラを赤で、古いテフラを青で表示しました。

赤 0-2万年前
橙 2-7.5万年前
黄 7.5-13万年前
緑 13-30万年前
青 30-200万年前

表示範囲をドラッグ移動できますし、拡大縮小も自在にできます。グーグルにアカウントを設けてマイマップに保存すれば、5つのマップを重ねて表示することもできます。上の図はそうやって表示させたものです。