新燃岳上空の風向きは北西となっていることから、宮崎県都城市方面に流れています。
霧島ハイツ及び霧島ペンション村への通行は可能です。
新燃岳 風下では噴石に注意を
NHK 2月14日 18時47分
霧島連山の新燃岳では、14日朝、3日ぶりに爆発的な噴火が起き、10キロ以上離れた所でも小さな噴石によってガラスが割れたとみられる被害が出ました。気象庁は、特に風下の地域では噴石に注意するよう呼びかけています。
新燃岳では、14日午前5時7分ごろ、今月11日以来3日ぶりに爆発的な噴火が起き、山の中腹では爆発に伴う空気の振動=空振が観測されました。気象庁によりますと、空振の値は332パスカルと、100か所以上の建物で窓ガラスが割れるなどの被害が出た今月1日の爆発的噴火に次ぐ大きさでした。14日朝の爆発的噴火のあと、小さな噴石や火山灰が南西の風に乗って山の北東側に流れ、風下に当たる宮崎県小林市では、火口から16キロほど離れた場所でも小さな噴石によって車のガラスが割れたとみられる被害が出ました。風は昼すぎから北西に変わり、さらに15日朝にかけては北寄りになる見込みです。気象庁は、今後も当分の間は、これまでと同じ規模の爆発的な噴火が続くおそれがあるとして、引き続き、大きな噴石が飛ぶ危険のある火口からおよそ4キロの範囲には立ち入らないよう呼びかけています。特に風下の地域では、10キロ以上離れていても小さな噴石による被害が出るおそれがあることから、今後の風向きなどにも十分注意するよう呼びかけています。
「気象庁や私たち火山学者は、地下のマグマの状態から危険性を科学的に判断している。その点は信頼してもらいたい」と語るのは、京都大の鎌田浩毅教授(火山学)。高原町の判断に理解を示しつつ「今回は根拠に基づく『安全情報』が、必ずしも地元の『安心』につながらなかった。東京の気象庁と地元の気象台、自治体間で情報共有のあり方に課題を残した」と話す。
また、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東大名誉教授)は3日の会見で「地元で自ら判断するのは決して悪いことではない。ただ、それが正しい判断かどうかは気象庁と相談した方がいい。また気象庁もそれに応じた情報を出してもらわないと困るので努力をしてほしい」と話した。
霧島山(新燃岳)では火口周辺警報(噴火警戒レベル3,入山規制)が発表され,
現在も噴火活動は継続中です。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1102/01a/kirishima20110201.pdf
規制区域での調査活動は危険を伴うと同時に,地元住民への不満をも引き起こします。
また,万が一規制区域内で事故が発生すると今後の調査観測にも支障を来す恐れがあります。
緊急を要しない規制区域内での調査は避けていただくようお願い申し上げます。
日本火山学会長 中田節也
Wed, 9 Feb 2011 14:07:04 +0900 (JST)
藤井会長は、(略)、今後2週間程度に起こり得る噴火の規模について「(先月)26、27日のような大きなマグマを出すものは想定していない」と話した。(毎日新聞)
新燃岳は現在、溶岩(地表に出たマグマ)が火口の蓋(ふた)をしている状態。この蓋ごと吹き飛ばすような大規模な噴火で、火砕流を起こす可能性も懸念されているが、藤井会長は「ある程度(山の)隆起が戻ってからだと思う。現状ではそれは数週間、1カ月間は可能性が低いだろう」と指摘。26日以降、気象庁が「噴火警戒レベル3」を維持していることについては「予知連が決めることではないが、事態は変わっていない。これでいいと思う」と話した。(同)
Author:早川由紀夫
私は火山の地質学が専門です。そのなかでも、噴火によって火山から吐き出される火山灰の分布に強い関心をもっています。福島第一原発から放出された放射能の分布は、火山灰に関する私の専門知識を応用してうまく理解することができます。
@HayakawaYukio