火山学者が見た2011年3月の福島第一原発事故@cocoblueskyさんのツイートを編集しました。
IWJ録画
朝霞講演のキーワードは、「関東ローム層は、富士山の堆積物ではない」。これをよく考えてゆくことが、みながこれから放射能とつきあってゆく上でのヒントになり、大事な手がかりを教えてくれます。(coco)一年たってみな忘れてるかもしれないが、福一はまだ深刻な状態です。建屋はめちゃくちゃに壊れ骨だけになり、放射能のかなりのとこが環境に出てしまった。わたしたちは、いま死にそうだ。深刻な問題との認識もってください。

人間は必ず死ぬ。なるべく長く生き延び、死ぬときそれぞれが納得して死ぬためにはどうしたらいいか。原発事故でまきちらされた放射能で、みなの生命がどれくらい脅かされているか、すぐには死なないためにどうしたらいいか。今日は、これを話します。
「甘いものを食べると虫歯になるぞ」と脅すだけではなく、虫歯にならないように歯磨きしなさいと子どもには教える。放射能がそこにある現実も、きちんと教えて、どうしたらその害からのがれることができるか、あわせて考えることが大事です。虫歯を防ぐ歯ブラシに相当するものが、放射能にはあるのか。ちょっと心もとない。放射能はあまりに強すぎて、人間はそれに勝てない。しかし、どこがどれだけ虫歯になりそうかは、1年間がんばって調べたのでわかってきた。
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我孫子-成田-千葉-市川-小岩を、JRを使って測定しました。駅で降りて芝生や草地をみつけて、高さ1mで測りました。休日おでかけパスを利用したので2600円で済みました。
・我孫子市の東部(湖北駅)は低かったが、木下駅でふたたび高くなった。0.28マイクロ。
・小林駅と安食駅のあいだで急に低くなった。
・成田市は0.15マイクロだった。
・千葉市は低かった。0.08マイクロ。
・船橋市と市川市は、予想したほど高くなかった。0.18マイクロ。
・事故から13か月経過しているので、当初から30%減じていると見られる。2011年9月を基準にすると15%減。
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学生の井上雄斗君が、エア棒とクリアパルスの測定値の時間変化を調べてくれました。13分測定。
・エア棒は、たしかに2分たてばまあよい数値が出ます。
・そのあとは、サインカーブに似た変動をします。過去60秒の平均を10秒ごとに表示する仕様だからこうなるのが当然でしょう。
・エア棒と比べると、クリアパルスの安定度には目を見張るものがあります(値段が6000円と13万円だから当然だろう)。
・クリアパルスは1分でよい数値が得られます。1分までの増加傾向もほぼ直線です。わずか10秒で目安が得られるすぐれものの測定器です。
【“放射能測定器が表示する数値の時間変化”の続きを読む】
基盤C、インターネットを活用した情報共有による新しい地学教育、早川由紀夫、180万円
概要2011年3月11日に起こった東日本地震の結果、福島第一原発が重大な破損を受けて大量の放射能が大気中に出た。日本列島に広がったこの放射能の分布を、地方自治体や個人がインターネットに発表したシーベルト値を地図上にプロットして地図を作成してブログに発表した。最初の発表は4月だったが、その後も2、3か月ごとに改定を繰り返して、2012年3月には六訂版を公表した。公表されている風データや各地の毎時観測データも分析して放射能雲が移動した方向と日時もあきらかにした。焼却灰の汚染や雨どい下の汚染などもグーグルマップを利用して同じようにブログで公開した。各地の放射線量の独自測定もおこなって、GPSログと写真をエブリトレイルを利用して公開した。
ただし新しい地図などの役に立つ地学情報をブログに置いても、そのままでは多くの人に伝わらない。努力して周知宣伝することが必要である。この目的のためにツイッターを利用した。私の努力は功を奏し、2012年3月時点で4万3000人がフォロワーとなって、私のツイートに耳を傾けてくれている。
ツイッターで広報に努力したかいあって、私の放射能汚染地図は5月の『女性自身』を皮切りに、多数の雑誌・新聞・テレビで取り上げられた。国会の衆議院予算委員会でも、7月と9月の2回にわたって、代議士がパネルで地図を示して質問に利用した。
3月3日に地震学者2人と(私を含む)火山学者2人による2時間半のおしゃべりをインターネットで生放送した。テーマは「首都圏直下地震と富士山噴火」だった。1000人以上が視聴し、たいへんわかりやくおもしろいと好評だった。来年度も同様の企画を試みたい。
インターネットでの情報共有は有効であるが、やはり対面式の交流も捨てがたい。群馬大学において公開授業を3回おこなった。民間団体から招へいされて講演を7回おこなった。
【“科研費実施状況2011年度報告書”の続きを読む】

red 赤 0.5-1.0
orange 橙 0.25-0.5
yellow 黄 0.125-0.25
green 緑 0.063-0.125
water 水 0.000-0.063マイクロシーベルト毎時
クリアパルスA2700(CsIシンチレーション)をもちいて草地の上1メートルで測定。
山の放射能汚染地図 【“群馬県の放射能汚染地図”の続きを読む】

・福島市、2012年3月1日から4月9日まで。
・最大瞬間風速が大きい日は、空中を舞うセシウム量が多くなりがち。
・ただし地表が湿っていると、多くはならない。
・これから6月の梅雨入りまで、太陽高度が高く気温も高いので地表が乾燥しやすい。注意が必要。
・最大瞬間風速が8m/s以下だとセシウムは空中をほとんど舞わない。
▼データ出典
・セシウム:
福島県・最大瞬間風速:
気象庁 【“風速と空中セシウム量の関係”の続きを読む】
・3月2日に発表した六訂版を改訂します。2011年9月の放射能汚染を表現します。
福島第一原発から
2011年3月に漏れた放射能の広がり
Dose rate contour map of the Fukushima Daiichi accident,
March 2011 この地図は、2011年3月に地表に落ちた放射性物質がそのままの状態で保存されている場所の
2011年9月時点の
放射線量率を示しています。芝生あるいは草地の上1mの数値(μSv/h)です。土やアスファルトの上は、放射性物質が風雨で取り去られやすいのでこの地図より低い数値になりがちです。一方、それらが集積した雨どい・軒下・側溝・「黒い物質」などは、局所的にこの地図より何倍も高い数値になります。
(下線は重要な変更箇所)
放射線量率は、当初2011年3月とくらべると、2011年9月時点で85%、2012年5月時点で70%に減じている。
▼使った資料(追加)
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鉄道による空間線量マップ @pow2p
・
岩手県内の放射線測定地図 ひできち
七訂版(6月予定)は、私の実測を加味したところが六訂版(3月2日)と大きく異なる。実測したのは次だ。3月16日福島、20日柏、4月8日葛飾区、9日江戸川区、10日郡山、15日鎌倉、16日我孫子・柏の葉、19日榛名山、22日成田・千葉、28日北総線、5月7日東京湾岸。
あと次の場所が気になっている。木更津、横浜、阿見、土浦、一関、それから京都。阿見と一関はマップ作りのためには必須なんだが、去年やなこと言われたので行く気しない。横浜はだいじぶそうだ。木更津は0.125線を引くのに重要だが遠い。京都は汚染の有無を確かめたい。が、とても遠い。
【“放射能汚染地図の更新準備”の続きを読む】
雨どい、側溝、路傍の土のシーベルト
兵庫県尼崎市まで汚染が確認できるようだ。鳥取の青風船は自然放射線とみられる(昨年3月の福島第一原発事故で汚染されていない)。
▼グーグルマップ
・
雨どいのシーベルト・
路傍の土と側溝のシーベルト・
焼却灰のベクレル焼却灰のベクレル

京都・大阪汚染、小笠原汚染(2012年4月4日)。小笠原は汚染食料持ち込みによる可能性大。
2011年4月のセシウム137降下量
【“日本列島全体の放射能汚染地図”の続きを読む】

・
nnistarさんのプロットを見て作成した。
・おおむね2011年9月現在の放射線量を表現していると思ってよい。
黄線 2 uSv/h
緑線 1
青線 0.5
・2マイクロの領域は、伊達市と福島市の間、二本松市と本宮市の間、郡山市中心部、須賀川市の西部、合計4か所にある。
・1マイクロの領域は、伊達市から白河市まで中通りに沿って連続している。北部では東に、南部では西に偏っている。
【“福島中通りの放射能汚染地図”の続きを読む】
明るく楽しい放射能リスク学習会@柏 いま勉強しないと死ぬぞ@cocoblueskyさんの
ツイートを編集しました。
IWJ録画
汚染発見は4月9日東葛の汚染は、昨年4月5月から情報を流した。それがどうやってわかって、社会に周知されていったかのプロセスを、まず説明します。あれから10ヶ月たつが、東葛地域での放射能に対する対策は、全く不十分だと思います。

最初の汚染マップは、原発事故のあと福島県が4/7までに発表した空間線量を見て作り、4/8の22時にネットに公開した。マッピングしたら福島、郡山、白川まで2μSv/h。中通りが全滅、世の中大騒ぎになると思った。
4/9午前中、北茨城より柏の線量の方が高いとの情報を得て調べてみた。東大柏、隣のがんセンター、3/22金町浄水場の汚染、民間測定などから、汚染はかなり深刻だと理解し、4/9午後、汚染マップに柏を追加しました。

柏の人口およそ100万人が1/2000の確率でがんになるなら500人が死ぬことになります。愛煙家と同居してるようなもの。地域は年間5mSvにもなろうとするのに 小学生も15万人いることが非常に気がかりでした。専門家はデータは出すが、行政に働きかけすべきでないが自分の意見。しかし子どもたちは選挙権のない未成年だから、大人として彼らを助けなければならないの気持ちで、4/15この時だけは、東葛の教育長あてに声をあげた。

東葛の汚染は福島中通りの1/4だが、人口が多いので、リスクをとると福島とおなじくらい注目しなければならない。4/21に出した汚染マップの初版で、東葛0.5μSv/hをアピールしたが、なかなか注目されなかった。
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