▼原発事故由来では説明できないこと。
・B判定割合が、福島23年度も24年度も青森も山梨も長崎も、0.5から1.0%である。
・がん数が、福島県内において特定地域に偏在していない。むしろ人口による。
・事故からまだ1年あるいは2年なのに、しこりが2センチもある。
・福島23年度、24年度、25年度検査でがん率が変わらない。時間経過とともに増えてはいない。しこりが大きくなってもいない。
▼多発ではない。
・がんがいままで考えられていた人口比をはるかに超えて報告されているのは、もとからあったが放置されていたがんをスクリーニング検査が無理矢理みつけ出しているからである。これまでに発見されたすべてのがんに自覚症状はなかったという。
▼結論
・原発事故によって小児甲状腺がんが増える心配を理由に、甲状腺スクリーニング検査をするのは、益よりも害のほうが大きい。即刻中止すべきである。検査しても治らない。甲状腺がんを早期発見すれば延命率が上がるとは考えられない。手術して生活の質が低下するだけだ。

(左図)甲状腺がんの数(疑い含む)をピンの数で示す。27例。ハンバーガーとドリンクは、その市町村でゼロであることを示す。ただし23年度検査対象のみ。
(右図)ヨウ素131の沈着量。2011年4月3日基準。日本原子力研究開発機構。
杉野ほか(2007) 1000 nGy/h = 1 uSv/h
「測定器を直接地表面に設置して測定を行った」と書いてある。地上1センチでの値は、理論上は2倍になるが、じっさいには地表の凹凸や放射能のムラのせいで1.3倍程度になることが多い。平均0.028マイクロとすると、その1/1.3は0.021マイクロだ。関東地方の地上1メートルで測った数値から引くべきバックグラウンドは0.02マイクロだと思っていいだろう。私の地図の0.125マイクロ線は、追加汚染0.100マイクロシーベルト毎時を表していると考えてよい。
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甲状腺検査B判定割合(%)とセシウム汚染の関係。相関はみられない。
甲状腺がんの数とセシウム汚染の関係。橙ピンが甲状腺がんを示す。水色ピンは甲状腺がんなしの市町村(ただし23年度検査分のみ)。郡山市は二次検査対象442人のうち5人のみ検査終了。相関はみられない。人口密度に比例してるようにみえる。
・B判定とがん出典:
福島県2013.6.5・セシウム汚染コンターは八訂版。