早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

福島第一原発事故のリスク評価とリスク管理

リスク評価
・放出されたセシウムの量は1京1000兆ベクレル。
・低空の風に乗って東日本の広い範囲に運ばれた。
・福島市と郡山市の中心部に、毎時2マイクロシーベルトに汚染されたところがある。

リスク管理(社会)
・ひどく汚染された双葉町や大熊町でさえ、住民を強制的に排除してはいけない。あくまでも自由意思で立ち退いてもらう。
・福島市や郡山市から脱出したい人には、東電または国から援助がなされるべきである。
・福島中通りの農家は生産をいったん中止して、安全が確認されたところと品目から順次生産を再開する手順を取るべきだった。
・都市部は除染できる。山野は除染できない。
・岩手県と宮城県沿岸部の津波がれきの受け入れを、放射能汚染を理由に拒絶してはならない。
・甲状腺検査は個人にとって利益はひとつもない。むしろ害毒を受け取っている。

リスク管理(個人)
・福島県の農産物は食べない。
・東京は、注意して暮らせばまだ暮らせる。
・甲状腺検査はしない。

全員検査による甲状腺がん率

2011年3月にヨウ素被ばくを受けた福島県に甲状腺がんが多い事実は認められない。今回の検査で、潜在的な甲状腺がん患者が1万人に4人程度いることが明確になりつつある。これは甲状腺学界にとって重要な発見だ。この新知見をもとに、甲状腺がんの教科書をすっかり書き直す必要がある。

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・福島県の検査には、低年齢児が含まれている。そして、二次検査がまだ3/4ほどしか進捗してない。がん数はこの1.3倍くらいになる見込み。
・弘前、甲府、長崎のどこかでがん1人みつかった報告が環境省からあった(2014.3.28)。
・まとめ「福島県外での全員検査による甲状腺がん率

福島県の甲状腺がん発見数の増加過程

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玄妙1万分の4仮説が成り立つとすると、福島県の子ども36万人のうち144人が甲状腺がんを持っている。その半数が検査でみつかれば72人だ。いま43人だから、あと29人みつかるはずだ。検査がこのまま続けば、甲状腺がんは来年のいまごろまでこのペースで増加するだろう。(2013年8月20日)

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浅間山ジオキャンプ2013

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2013年8月18日から20日まで(2泊3日)

・北軽井沢のキャンプ場スウィートグラス
写真アルバム Picasa
動画 Ustreamで生中継
・厳選動画YouTube、見晴台からの観察(5分)、峰の茶屋で軽石観察(11分)、高原野菜の収穫(5分)
ツイッターまとめ

マップコレクション

mext111111.png 文科省航空機モニタリング、2011年11月11日

20111115213150df9_2013080514220510a.jpg 安成マップ BLrqK28CQAAbyuX.jpg

20120712osenmap.jpg BDCrs4NCIAAbCM6.jpg  おのできたマップ

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コーラ噴火と弁当パック立体模型2013

8月12日から15日まで、毎日0945、1245、1445開始。

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浅間山を背景にコーラ噴火実験

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おしぎっぱのツリーハウスの前でコーラ噴火実験

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弁当パックで火山の立体模型をつくる。

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コーラ噴火実演(YouTube)
・放射能マップを無料で配布してます。2400部用意してお待ちしてます。
・弁当パック立体模型で使う下絵を公開します。Pdfファイル(3.3MB)火山8種類あります。
弁当パック立体模型のページ
・北軽井沢のキャンプ場スウィートグラス

紀要論文の公開査読

紀要に印刷できました。ご協力ありがとうございました。Pdfファイル(18MB) 16ページです。印刷してお読みください。図はカラーです。(2014年4月)

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群馬大学教育学部紀要に来月投稿するための原稿を公開します。
「福島第一原発2011年3月事故による放射能汚染と健康リスク評価」
・Wordファイル(4.6MB)最新版。更新がただちに反映されています。
・Pdfファイル(1.8MB) 9月5日11時保存
査読お願いします。コメント欄に書いてください。

要旨 2011年3月11日に起こった大きな地震と津波のあとしばらくして、大量の放射性物質が福島第一原発から大気中に出た。私はその汚染分布を迅速に把握して地図に表現し、インターネットで即座に公表した。放射性物質は原発から連続的定常的に放出されたのではなかった。3月12日、3月15日、それから3月20-21日に大きな放出イベントがあった。原子炉格納容器の圧力が低下あるいは上昇したときに対応する。順に1号機、2号機、3号機からの放出だった。大気中に出たセシウムは1京1000兆ベクレル(11 PBq)。1986年のチェルノブイリ原発事故で出たセシウムの1/12である。しかし人口密度を考慮すると、被害は両者ほぼ同じかフクシマが3倍深刻である。芝生や森の林床だけでなく、アスファルトの上でも2011年3月に降り積もったセシウムはほとんど移動していない。そういった場所の放射線量率の自然減衰はセシウム134と137の半減期でよく説明できる。この事故で放出されたセシウムに起因するがん死の増加は5300人と見積もられる。今後50年間の福島中通りにおける放射能リスクは交通事故リスクの1/2である。

価値観の綱引き

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