早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

チェルノブイリのスクリーニング効果


チェルノブイリ事故後に生まれた子どもには甲状腺がんがない。

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・ツイッターまとめ「チェルノブイリの小児甲状腺がん増加は、スクリーニング効果?

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定常放出を仮定したSPEEDIによる積算線量図

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SPEEDI 3月12日から24日まで(左)、3月15日(中)、3月15日2時間ごと(右)

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実測

SPEEDIによる積算線量は、一見すると実測と似てるけど、よく見るとぜんぜん合ってない。定常放出を仮定してるからだろう。実際の放出は特定時刻(1回30分くらい)に集中した。3月15日11時に原発を出発して、いったん南に4キロ流されてから北西に突き進んで福島市まで到達した放射能霧が、SPEEDIにはまったく表現されてない。

尾根を乗り越えたか、乗り越えなかったか?

(1)尾根の乗り越えがあったとする写真判読
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共同通信の10月16日全景写真を赤と橙と青で塗り分けた。上流部に、赤・橙が青と交わるように見えるところがある。赤・橙が尾根を乗り越えたとする判読した。直進性が強い高速の流れだったことになろう。そのため流走距離を延ばして災害を引き起こしたと解釈することができる。青は谷に沿う通常の土石流だった。

(2)尾根の乗り越えがなかったとする写真判読
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斜面崩壊とそれによって発生した土石流が3組認められる。赤が多くの人家を飲み込んで海岸まで達したが、その斜面崩壊の面積が広かったわけではない。青と橙は、斜面崩壊で生産された土砂が谷の中を流れているが、赤は山腹斜面を幅広く流れ下っている。そもそもそこには谷と呼ぶべき地形がない。
 赤は取水面積が広いので、大雨のために大量の地表水が一時的に発生した。斜面崩壊によって発生した土砂流は、山腹斜面を広がって流れて表土を巻き込み、土砂の量を雪だるま式に増やした。この二つの理由によって、赤は青と橙よりも到達距離を延ばして海まで達した。

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流域境界は描ける。

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赤(南側)の取水面積は、青と橙(真ん中と北側)の取水面積を合わせたのの2倍くらいある。

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伊豆大島元町災害地図の進化

10月16日0240ころ災害発生

10月16日7時

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伊豆大島元町三丁目の土砂押し出し。たぶんここだと思う。2013-10-16 07:11:45
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2013年台風26号による伊豆大島元町斜面崩壊


View 2013年台風26号による伊豆大島の災害OGM in a larger map
斜面崩壊とそれによって発生した土石流が3組認められる。南側の土石流が多くの人家を飲み込んで海岸まで達したが、その斜面崩壊の面積が広かったわけではない。

ツイートまとめ
2013年台風26号による伊豆大島元町の土砂災害
伊豆大島元町斜面崩壊のメカニズム推論
特別警報と伊豆大島土砂災害 住民の自立を妨げるもの 【“2013年台風26号による伊豆大島元町斜面崩壊”の続きを読む】

1回の放出時間は30分くらいだった。

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南相馬市の海岸部から山間部に向かうと、放射線量率が顕著に上昇する。地図に表現すると、北西方向に等値線が密に平行する。

3月15日11時に出発した放射能霧は、いったん南に流されたあと、向きを変えて北西方向に進んだ。汚染の帯の延長が原発を通らない。18時に出発した放射能霧は、原発からまっすぐ北西方向に進んで、11時の放射能霧がつくった汚染帯のすぐ北側に平行して細い汚染帯を残した。

原発近傍につくられた高汚染領域がはっきりした帯をなすことは、放射性物質の放出が特定の短時間に行われたことを強く示唆している。もし放出が何時間も連続的に行われたのなら、南に4 kmずれた汚染の帯を11時の放射能霧がつくることはなかったであろう。原発をまっすぐ貫いたはずだ。1回の放出時間はおそらく30分程度だったと思われる。

工場の煙突から出るプルーム(plume)を形成するような何日も何週間も続く単調な連続放出だったのなら、その間に風向きが四方八方に変わったから、放出源を中心とする円に近い等値線群になったはずである。

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群馬大学教養授業2013年後期:原発事故と放射能汚染

後期金曜1020-1150

授業の概要
2011年3月の福島第一原発事故で放射能がいつどのように漏れたか、汚染が東日本の広範囲にどう広がったか、その汚染がひとの健康にどんな影響を及ぼすかを考える。原子核物理、大気科学、農学、疫学など広範囲に渡る。科学における数量の取り扱いや両対数グラフの使い方など基礎習得の時間も設ける。

授業内容のレベル
高校卒業レベル

テキスト/参考書
やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識
(2012/09/27)
田崎 晴明

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授業の展開(授業計画)
1回 10月4日 地図とテキスト紹介、受講者確認、2011年3月事故の概要(セシウム1京1000兆ベクレル、チェルノブイリの1/12、水素爆発のときに出たのではない)、現状、ガイガーとシンチ、「重要な用語や考え方」


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栗マップ

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@hugujo

茨城県の測定件数が異様に少ない。茨城県の非流通品3つの測定主体は茨城県だが、流通品の測定主体は茨城県外である。

追加被ばくマップ


赤色:年2.1ミリシーベルトの追加被ばくを受ける地域(事故前の2倍被ばくになる地域)
橙色:年1ミリシーベルトの追加被ばくを受ける地域
2013年9月

▼事故から2年半たってようやく明らかにできた放射能リスク評価。
1)日本人は、実効線量2.1ミリシーベルトを毎年受けてる。これと同じだけの追加被ばくを「いま」するのは、2011年9月を基準とした私の地図の2.0マイクロ線の上だ。福島市も郡山市も、これに該当する領域がないことはないが、狭い。
2)国がいう年1ミリ追加も実効線量だ。芝生の上1メートルで測った毎時0.76マイクロに相当する。24時間365日を乗じた0.1マイクロではない。その領域は福島県外にもはや存在しない。
3)福島中通りの放射能リスクは交通事故リスクの4割、首都圏東部の放射能リスクは交通事故リスクの1割だ。
・このリスク評価を、個人と地域のリスク管理に生かしてください。
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コバエとセシウム

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コバエが混入したパン=岐阜県可児市学校給食センター提供 朝日新聞2013年9月28日記事より

こういうパンを私は食べたくありません。コバエに毒性がないとか加熱殺菌してるから大丈夫だとか説明されても納得できません。コバエを取り除いて食べるよう指導されても従いません。コバエがセシウムだった場合も同様です。いやなものを拒絶して食べない権利が消費者にはあると考えます。これではない他を選んで食べます。だから私は主張し続けます。放射能汚染された土地でつくられる食糧は毒を含みます。私は食べません。

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