ツイッターまとめ
リスク評価(科学)・
原発が火砕流で埋まったらどうなるか・
カルデラ破局噴火のタイミングと予知可能性・
六ヶ所村の再処理工場と十和田湖からの火砕流 (2014年1月19日)
施設に火砕流が到達すると同程度の深刻な結果をもたらすと仮定すると、火砕流の発生頻度がリスクを決める。1万5000年前の八戸火砕流のリスクを1とすると、2万8000年前の入戸火砕流のリスクは0.54、10万5000年前の洞爺火砕流のリスクは0.14だ。
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地質学者の白昼夢 (2014年1月22日)
南九州で次に起こる火砕流が川内原発を飲み込んだらどうなるか、想像してみた。
リスク管理(政治)・
本気で1回議論する? カルデラ破局噴火のリスク管理・
火砕流みたいなものに対して、どうせ来たら全滅するようなところで原子力発電所が事故を起こしても、これは諦めるしかない原子力規制委員会の平成 25 年 3 月 28 日会合で出た意見。
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川内原発とシラス噴火 井村先生、参議院内集会でお話・
原発の再稼働を決めるのは誰かあるべきプロセスと責任の所在は、
1)専門家がリスク評価をする。
2)そのリスク評価を加味して、政治家がリスク管理する。再稼働するかどうかを決断する。
3)すべての責任は政治家にある。
4)専門家に責任はない。あるのは、説明責任のみ。
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カルデラ破局噴火を直前に察知して避難できるか個人としてでなく、日本社会としてどうかを検討した。原発との関係も議論した。
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原発とカルデラ破局噴火・
低頻度大規模事象の扱いは、単純なリスク比較だけでは不十分。(2013年12月22日)
リスクが大きくても極低頻度なら、無視したほうがよいような気がする。もし対策すると莫大なカネがかかる。その費用負担に社会が耐えられないのではないか。社会を崩壊させてまでリスク管理するのは本末転倒だ。
・強制避難9万人(
旧警戒区域)
・福島県からの自主避難5万人、2011年9月時点(
文科省のページ)
・福島県外からの自主避難者数は不明。
復興庁のページは、岩手・宮城・福島3県からの避難者統計である。
【“首都圏からの自主避難者数はわからない”の続きを読む】
東京を1とすると、福島は4、長泥は48

芝生の上1メートルで測った私の地図では、東京0.1uSv/h、福島2uSv/h、長泥8uSv/hだ。東京を1とすると、福島20、長泥80だ。福島の実測がこれよりかなり小さいのは、コンクリートとアスファルトに覆われた都市であることと(若干の)除染効果であろう。
福島の0.23uSv/hに24時間365日をかけると、年2.0ミリシーベルトになる。ガラスバッヂは自然放射線分0.5ミリを引いて報告されるから、この結果は福島とその近傍のガラスバッヂ報告とよく合致する。
2011-2013年 105人
2014-2015年 20人
2016-2017年 20人
2018-2019年 25人
2020-2021年 30人
原発事故時に子どもだった36万人を2年に1度検査する計画をこのまま継続すれば、2021年までの10年間で200人に甲状腺がんがみつかるだろう。そのうちの半分が2013年までの初回にみつかる。
事故前からあった既存がんの掘り起こしが2013年までの初回でほとんど済む。2014年から始まる2巡目以降では、被検査者が年齢を重ねたことによって生じた新しい甲状腺がんが、年を追うごとにしだいに数が増えてみつかる。
2011年3月の原発事故に起因する甲状腺がんは、初回と2巡目はゼロ。3巡目以降でも2割を超えないとみる。
・関連まとめ
「福島県における超音波検査と甲状腺癌」(Jacobの2014年1月9日論文)
木村真三2013年7月23日郡山講演(講演40分、質問12分)
市民科学者養成講座 第1講 「核害の街に生きる(1)オリエンテーション編」
1分
「みなさんに市民科学者になってもらいたい。」
3分
「自然放射性核種は安全だ、人工放射性核種は危険だ、ということはいっさいありません。放射線というものは、種類を問わず、危ないものは危ない。(安全なものは安全です。)」
9分
「東南海地震が起きた場合はマグニチュード10になる。9を超えると言われています。」
10分
「ここ二本松は、不幸なことに、人口の比率で言うと、がんが一番多い地域になってしまいました。」
13分
「甲状腺がん27人の分母は17万人ではなく383人である。」
・間違った情報が出ている。
「この間違いを国会のエネルギー調査委員会の準備委員会で、菅直人・前首相の前で、国会議員の前で、環境省の医系技官の前で、説明してきた」
15分
・発表されたヨウ素地図は、半減期でヨウ素が亡くなってからの地図を出している。
「正しい情報公開を彼ら(研究者)が行っていない」
「情報をきちんととらえきれていないマスコミ」
18分
「(事故で出たヨウ素のせいで)間違いなく甲状腺がんが出ていると思っています」
・(伝えられている情報は)うそ八百だ。(マスでとらえているから)
・ひとり一人への聞き取り調査が大事。
「二本松では、ひとり一人きめこまかく聞き取り調査をします」
24分20秒
「彼らは反省の色がないのです。ないとなんでいえるのか。そこがおかしい。(甲状腺がんが)ないならなくて助かった。ラッキーなんです。だから、きちんと調べるのを継続的に行うのが真実なんです。そこを忘れているんです」
予言は悪いことを言えばいい、がまさしくあてはまる。このあと自分の予言が外れても、よかったね、と言ってもらえることを木村真三さんは期待している。
この40分講演には、木村真三さんの基礎学力に不安を感じざるを得ないところが多々みられる。そのいくつかを上に例示した。彼は、冷徹な客観世界に住む科学の人ではなく、情が深い主観社会に住む市井の人だ。原発事故のような長期居座り型の災害現場では、冷徹な科学者ではなく、彼のような寄り添うタイプの人を市民は求めているようだ。
たとえば、30分09秒からの肝心部分(70秒間)で木村真三さんの主張は破たんしてる。論理が通っていない。何を言いたいのかわからない発言になっている。 【“木村真三2013年7月23日郡山講演”の続きを読む】