▼神山物語
5万年前 神山の円錐火山体ができた。
2万年前 神山の北斜面に崩壊地ができて、土石流が何度も下った。姥子扇状地ができた。
3800年前 冠ヶ岳が上昇してきた。金太郎岩を2キロ飛ばして熱雲が湖尻峠まで4キロ走った。

芦ノ湖をせき止めている姥子扇状地は神山の(一回の大規模)山体崩壊で生じたと説明されることがあるが、山体崩壊の堆積物が扇状地をつくることはない。他所の山体崩壊でこのような急傾斜面は知られていない。姥子扇状地は、大雨のたびに神山から何度も発生した土石流が砂礫を積み重ねてつくった。ただし、神山から流れ下った溶岩末端崖が部分的に埋め残されている。

金太郎岩は流れ山でない。3800年前の爆発で弾道軌道を描いて空中を2キロ飛行して、ここに着地した火山弾だ。
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