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早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

台風19号と八ッ場ダム

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台風19号の大雨で満水になった八ッ場ダム。2019年10月15日撮影。

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茶色い水がすぐ下まで迫った長野原町林。

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2017年10月の吾妻川と長野原町林。
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台風19号による千曲川と吾妻川の被害


台風19号の大雨で増水した千曲川の左岸から住宅が転落する場面が動画で撮影された。佐久市野尻。背後は八ヶ岳。

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吾妻川がいったん流路変更したが、また戻った。嬬恋村田代。

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嬬恋村大笹で吾妻川が流路変更した。背後は草津白根山。

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台風19号で荒川満水


川幅日本一。対岸は鴻巣市。遠景左に赤城山。10月13日15時。

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吉見-北本間。10月13日15時。

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開平橋。向こうが川越、こちらが上尾。川岸屋の1階がすっかり水没している。左上に富士山。
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火山弾は火口縁にいる登山者の頭上を越えて飛ぶ

御嶽山でも、浅間山でも、火口縁は意外と火山弾に当たりにくい。ほとんどの火山弾はそこに立つ登山者の頭の上を超えて遠くまで飛行する。高角度で投出される火山弾が少ないからだ。火口縁にいる登山者は、高空から落下してくる無数の火山れきに当たる。横からでなく上から襲われる。

20世紀の浅間山噴火死者30数人は、大きな火山弾が横から命中して打ち砕かれたと思っていたが、そうではなかったようだ。御嶽山2014年9月27日のように、火口縁にいた登山者は高空から降り注いだ無数の火山れきに当たって絶命したのだろう。


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Eject!を用いて、初速150m/s、直径50cmで飛行軌跡を計算した。投出角度は35、40、45、50、55度の5通りだ。実際の火山爆発では、この角度で投出される火山弾が大部分を占める。どれも1800から2000メートル地点に着弾する。1800メートルより火口側に落ちる火山弾はあまりない。


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角度を上げて、60、65、70、75、80度で計算した。80度だと火口縁に落ちる場合があるが、まれだ。1950年9月23日の爆発で浅間山釜山火口の北縁に鎮座した千トン岩は、このまれな飛行軌跡を描いた例だ。火口縁の登山者は火口から低角度で出た火山弾に直撃されることがあるが、火口縁から少し下った斜面に身を隠せば、その直撃もなくほとんどの火山弾が頭上を通過して行く。

50センチの火山弾には耐えられないが、5センチの火山礫には耐えられるシェルターをもしつくるなら、火口縁から少し下った斜面に設置すれのがよい。もっとも大きな効果が得られる。また火口縁の近傍では、真上から降ってくる火山れきを避けるためにヘルメットを着用することが強く推奨される。

ただし、上の考察はすべての火山弾が同じ初速で投出されると仮定した。もし火山弾によって初速のばらつきがあるなら、縁辺部にできる火山弾密集地より内側にも無視できない数の火山弾が着地するだろう。

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