早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

浅間北麓では地震保険がお買い得

地震保険の基本料率は損害保険料率算定機構が定めています。したがって、どの保険会社から購入しても同じ価格です。2007年10月に、この料率の見直しがあって、群馬県は2等地から1等地になりました。保険料が安くなったのです。4等地の東京都とくらべると、1等地の群馬県では約1/3の保険料で同じ補償が得られます。

少し詳しくみてみましょう。木造家屋を考えます。保険金額1000円につき保険期間1年の保険料は、東京都では3.13円ですが、群馬県では1.00円です。つまり群馬県は、東京都と比べると地震に関して3.13倍安全だと日本経済界がみなしていることがわかります。非木造家屋の保険料は木造家屋の半額ですから、群馬県と東京都の比率は変わりません。やはり3.13倍違います。

さて、保険業界は地震と噴火の区別をしません。噴火による損害も地震保険でカバーされます。最近1000年間の日本では噴火災害よりも地震災害のほうがはるかに深刻でしたから、地震保険の基本料率は地震被害だけで決められています。しかし、浅間北麓は地震災害より噴火災害に対してはるかに脆弱です。1783年噴火で壊滅的打撃を受けた地域や、1108年噴火で壊滅的打撃を受けた地域が広く存在します。

再び木造家屋で考えます。群馬県の保険料率は保険金額1000円につき保険期間1年で1.00円です。したがって、1000年に1回被害を受けるとモトがとれます。1783年は225年前です。1108年は900年前です。こういった地域は、いま地震保険に加入すると十分モトがとれそうにみえます。地質図で、オレンジまたは黄色に着色されている225年前に被災した地域と、黄緑色に着色されている900年前に被災した地域は地震保険に加入するとお得だと思われます。非木造家屋だと保険料は半額ですから、2000年に1回の被災でモトがとれるわけです。これはかなりお得です。

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浅間北麓に別荘をお持ちのかたは、いますぐ地震保険に加入することを勧めます。地震保険は火災保険のオプションとして加入できると聞いています。

浅間南麓は長野県です。長野県は2等地ですから保険料が群馬県より27%増しになります。900年前の追分火砕流の上に建っている住宅は、それでもお得だと思いますので、地震保険への加入をぜひご検討ください。

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