早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

気象庁火山情報に画像と動画がほしい

せっかく「火山の状況に関する解説情報」という長い名前の情報を新設したのだから、写真や図表をできるだけたくさん使って表現力豊かにわかりやすい発表を、気象庁にはしてほしい。

たとえば下に、火砕流が発生して1キロ下ったと書いてあるが、そう判断した証拠画像を情報に添付する配慮がほしい。そうすれば、気象庁がした判断が正しいかどうかを他者が検証できる。いまは検証できない。火砕流発生が事実かどうかわからない。いまは、気象庁が火砕流発生を伝達した事実だけがあるにすぎない。(学術の世界ではこう扱われる)

昨年法律を改正して、噴火警報を出すことにして、他者が無許可で噴火予報を出すことを禁じたのだから、気象庁にはそれくらいの努力(サービス)をする責任がある。

こういう事実と意見、規制と責任などのむずかしい議論とは別に、画像や動画をインターネットで公開すれば、地域住民に、そして広く国民全体に、いま進行中の火山現象をわかりやすく伝えることができる。画像や動画がもつ表現力は、テキスト情報とはくらべものにならないから、火山に関心をもつひとを増やすことができる。対象に関心をもつことが防災実現の第一歩である。ハワイ火山観測所によるキラウエア広報がよい手本になろう。

火山の状況に関する解説情報 第2号

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成20年2月3日18時03分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本 文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)>

 本日10時18分と15時54分に昭和火口(南岳東斜面の標高800m付近)で爆発的噴火が発生しました。このことから16時10分に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。

 本日10時18分の噴火では、噴煙が高さ1500mまで上がり、雲に入りました(噴煙高度、海抜約3000m以下)。噴石は7合目(火口から200~300m)まで飛散しました。15時54分の噴火では噴煙が斜面を流れ下る小規模な火砕流が見られ、火口から1km程度の範囲に到達しました。

 桜島では、過去の事例からみると小規模な噴火であっても、火砕流(火口から約1km程度流下)が発生する可能性があります。また、火口から2km程度の範囲に噴石が飛散する可能性もあります。

 火口から2km程度の範囲では警戒が必要です。
 また、風下では降灰に注意してください。

 なお、桜島では山頂から概ね2kmの範囲が立ち入り規制となっています。今回の噴火警戒レベル3(入山規制)により、この規制の範囲は変わらず、従来と同様です。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>


最後のこの書き方は、どう読んでも、規制を気象庁が決めているとしか読めない。文章力のなさでこうなってしまっているなら、文章を改良すればよい。規制主体である鹿児島市の語を挿入すればよくなるだろう。しかし意図してこう書いているのなら、それは違法行為だ。


火山活動解説資料が公開されています。どうやら、きのう夜遅く置かれたようです。図表がたくさんありますが、1キロ下ったという午後の火砕流の証拠写真はありません。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kipuka.blog70.fc2.com/tb.php/119-43b58634
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad