早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

桜島 レベル3クリア

 

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第6号
平成20年2月6日16時50分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

> 昭和火口から約3kmの有村展望所付近で大きさ3~5mmの火山れき(小さな噴石)を確認しました。


じゃあ、きょうの爆発で桜島は噴火警戒レベル3をクリアしたわけだ。

桜島レベル3
> 火口から概ね2km以内に噴石飛散


これは、出先機関の反則プレイ、もしくは本庁が作成したルールブックの不備がもたらした不適切な結論である。2キロを超えて3キロまで噴石が到達したから、レベル3では不十分だとするのは当たらない。(ただし、これとは別のリスクのために、いまレベル4にすべきかどうかを検討する必要があることを私は否定しない。)

3ミリの石粒なら、無防備の頭に落下しても傷つくことはない。家に帰ってシャワーを浴びるだけで快適な健康生活を簡単に取り戻すことができる。一方、噴火警戒レベル表でレベル3において想定される現象として書かれた噴石は、弾道軌道を描いて空中を飛行して、着地点にクレーターをつくる(直径1メートルほどの)火山弾を念頭にしている。当たれば即死する深刻な火山現象だ。

洗髪必要と即死。もたらす結果がこれほど異なる火山現象を、同じ言葉(噴石)をつかって住民に伝達している気象庁は、まっとうな火山監視をおこなっているとは言えない。気象庁が使用する噴石という語に大きな問題があることを、私はずっと前から指摘してきた。この問題は、数年前から、学会で私以外の研究者からも指摘されるようになった。気象庁も、問題があることを火山噴火予知連絡会報で認めている。しかし、いっこうに改善されない。

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