早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

「入山規制 気象庁」の見出し

<桜島>噴火警戒レベル2から3に 入山規制 気象庁
4月8日11時38分配信 毎日新聞


この見出しをみた読者は、気象庁が入山規制したのだと理解してしまう。これが重大な誤解だということを、記事を出稿した記者と見出しをつけたデスクは気づいているだろうか。

本文は次の通り:

 気象庁は8日、桜島(鹿児島市)の噴火警戒レベルを、火口周辺規制に当たる「2」から、入山規制に当たる「3」に引き上げたと発表した。

 桜島では同日午前0時29分、昭和火口(南岳東斜面の標高800メートル付近)で爆発的な噴火が発生。噴煙が火口上1200メートルまで上がり、噴石も5合目まで飛散、火砕流が火口から約1キロ流下した痕跡が確認された。レベル3は登山禁止や入山規制となるが、住民は避難の必要はなく通常の生活ができる。

 桜島は2月3日にレベルを「2」から「3」に引き上げたが、その後、噴火が発生しなくなったため同20日に「3」から「2」に引き下げていた。気象庁は「噴火活動が活発化する恐れがあり、火口から居住地域近くまでの広い範囲で噴石や火砕流への警戒が必要」と呼びかけている。【樋岡徹也】



読売新聞は次のように書いた。

鹿児島・桜島の警戒レベル「3」に、今後活発化の恐れ
 気象庁は8日、鹿児島市の桜島について、住民の防災行動を示した「噴火警戒レベル」を1ランク引き上げ、入山を規制するレベル3とした。

 同日午前0時半ごろ、昭和火口で爆発的噴火が起きたため、火山活動が今後活発化する恐れがあると判断した。

 同庁によると、この噴火では、噴煙が火口から1200メートルまで上がったうえ、噴石が5合目まで飛散した。火砕流が1キロメートル流れた跡も確認された。桜島は2月3日の爆発的噴火でレベル3にされたが、その後、活動が落ち着いたため、同庁は火口周辺への立ち入りを規制するレベル2に引き下げていた。

(2008年4月8日19時31分 読売新聞


これは、新聞社(複数)が誤解したというよりむしろ、気象庁の違法業務をそれとは気づかずにそのまま報道していると評価するのが適当か。無知不見識のなせるわざ。

法律が定めるところによると、住民の防災行動を決める主体は市町村長である。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kipuka.blog70.fc2.com/tb.php/152-e42bb062
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad