![pub_si[1]](https://blog-imgs-27-origin.fc2.com/k/i/p/kipuka/20080508072138s.png)
緊急地震速報は間に合わなかった。速報は、地震波の主要動(S波)が新潟市を通過する頃にやっと出た。
![reachtime[1]](https://blog-imgs-27-origin.fc2.com/k/i/p/kipuka/20080508072148s.png)
しかし検知システムは、海底で発生した地震波の主要動が人が住む陸地に到達する前に情報を吐き出していた。その第一報は地震波(P波)検知から9.3秒後に出力されたという。それは東京に地震波の主要動が到達するより20秒も前だった。この情報が一般向けに緊急地震速報として伝達されなかったのは、陸域での震度が4を超えないだろうとシステムが判定したからだったという。
その後も次々と集まってくる多点のデータを取り込んで再計算を繰り替えしたシステムは、ついに地震波検知から58.3秒後、震度5弱になる判定を下し(あるいは震度5弱を観測した情報がシステムに組み込まれて)一般向けの緊急地震速報となった、らしい。
今朝の地震は、緊急地震速報の効果を社会に知らしめるためにまさしく適当な場所で発生した。しかし地震がやや小粒だったためと検知システム能力が不十分だったために、残念ながら速報することができなかった。気象庁は不運だった。
図は、気象庁ページから転載した。地震の概要ページも参照した。