早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

ブルカノ式だったのですか? 浅間山2月2日噴火

2月2日の浅間山噴火はブルカノ式だったのですか?

マルチニーク島への旅行から帰って、インターネットをまだ15分しかチェックしてないけど、爆発音の報告をみつけられません。東京にも灰が降ったようですが、噴出量はいかほどですか?単位面積あたりに灰が降った量の地図が複数みつかりましたが、それらを積算した噴出量の数字をみつけることができません。

GSJがいったん10万トンと書いたあと、2~3万トンに変更したことを知りました。2004年9月1日の1/5程度。前橋に灰が降った同年11月14日爆発と同程度です。私の浅間山ページ

大きな爆発音を伴う単発のサーマルだとブルカノ式爆発を定義すると、2月2日の浅間山噴火はそれに当てはまりません。大きな爆発音はありませんでした。

2004年9月1日の噴火を六里ヶ原休憩所で体験したうめさん(レストラン ボン・ヴィボンのオーナーシェフ)は今回の噴火体験を次のように書いています。

今回は
特に音は前回よりは随分小さな音だったと思います。

振動もそれなりに続いていましたが
細かい揺れと言っていいと思います。

深夜だったのと
快晴だった事が重なって
山頂の赤さがすごく目立って不気味でした。
火口から立ち上る噴煙も真っ赤に見えました。


火口の西2キロにある小諸市営の火山館の保守管理者は次のように書いています。

二人で昼メシを食べて居ると午後1時にレベルが上がったと知らせがあり登山者は全て緊急下山するように手配しなければいけないのでtokkoさんは慌ただしく去っていきました。私はといえば戸締まりや水の始末をしなければならず、一人でやるにはなかなかの作業で下山は翌日になり、その夜は熟睡しておりました。未明の二時過ぎに携帯が喧しく鳴り出し、そのまま何回もかかっているのでさては噴火したかと気象庁のホームページを覗くと(一時五十一分に噴火)とのこと、私が寝ているのはその噴火口から2キロ程、何も聞かず地震も感じず


噴火は単発ではなく10分程度続きました。噴煙の高さも2000メートル程度と低かったようです。ブルカノ式よりむしろストロンボリ式に近かったようにみえます。浅間山の噴火様式が今後どのように変化していくかに注目しましょう。

2004年9月1日のブルカノ式爆発のあとは、2週間後にストロンボリ式噴火が起こりました。20世紀に何度も繰り返したブルカノ式爆発とは様子が異なってきたようにみえるのが、気になります。


軽井沢町追分で観測した空振は、わずか7パスカルだったそうです。2004年9月1日は205パスカルだったですから、比べものにならないくらい弱い爆発でした。ブルカノ式というべきではないでしょう。既存のフレームワークに無理やり分類すると、ストロンボリ式になりましょう。(2月9日15時追記, GMT-5)

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