早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

積灰のみかけと単位面積あたりの重量 積灰調査の勧め

噴火によって火山灰が降ったら、単位面積あたりの積灰重量を、できるだけ広い範囲の多数地点で測定することが大事です。噴出量を計算するための基礎データになります。火山学の前進だけでなく、防災にも有益ですし、学校で行えば理科教育のよい題材になります。

実際には、自動車などの平滑できれいな水平面上の火山灰をはけを使って寄せ集めて、上質紙に包みます。そのとき、集めた面積を測定することが肝要です。長さの測定は、たて30センチ、よこ40センチなどとおよそでかまいません。面積の測定精度を上げることに注意を払うより、むしろその場所の平均的数値をどこが与えるかをよく観察して選ぶことが重要です。

集めた火山灰の重さを(もし湿っていたら乾燥させてから)天秤で量ったあと、面積で割って単位面積あたりの積灰重量を計算します。単位はg/m2にするとよいでしょう。

積灰のみかけ写真と単位面積あたりの重量測定例を下に示します。もし手元に天秤がなくても、写真を提供していただければ、およその重量評価が可能です。

s-2462[1]
48 g/m2、群馬県渋川市、早川由紀夫、2004年11月14日、浅間山から46キロ。

250.jpg
20 g/m2、鹿児島市郡元、@tigers_1964、2016年7月25日、桜島から11キロ

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7 g/m2、鹿児島市郡元、@tigers_1964、2017年5月2日、桜島から11キロ

 20.jpg
2.0 g/m2、東京都府中市、青谷知己、2009年2月2日、浅間山から103キロ。
2.0 g/m2、鹿児島市郡元、@tigers_1964、2016年7月25日、桜島から11キロ

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0.7 g/m2、東京都あきる野市、青谷知己、2004年9月17日、浅間山から119キロ。

05_20160802090202f8f.jpg
0.5 g/m2、鹿児島市郡元、@tigers_1964、2016年7月25日、桜島から11キロ

自動車のボンネットの上なら、
0.1 g/m2 うっすら
1 g/m2 すきまあり
10 g/m2 一面ひととおり

経験によると、浅間山の火山灰噴出量計算の精度は、10 あるいは 100 g/m2の等重量線が囲む面積をいかに正確に求めたかに大きく左右されます。距離でいうと、浅間山から10キロから100キロ区間の情報が鍵です。


025_2015061815413560e.jpg 05.jpg 10.jpg
2.5                  5                 10g/m2
25.jpg 50.jpg 100.jpg
25                  50                100 g/m2
直径約7cmの湯のみ茶碗、 2015.6.18、@tigers_1964

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