早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

三宅島2009年4月1日噴火は200トン

きのう4月1日16時17分に三宅島が11ヶ月ぶりに噴火したと気象庁が伝えました。気象庁は情報を次のように発表しました。噴火から9分後の16時26分に噴火に関する火山観測報を発表して、有色噴煙が火口の上600メートルまで上昇したことを速報しました。続いて17時20分に火山の状況に関する解説情報を発表して、噴火が2008年5月8日以来であると評価した上で、防災上の警戒事項を書き添えました。

最後に19時30分に、5ページからなる火山活動解説資料を発表しました。この中には、遠望カメラによる噴火時の画像、積灰を確認した地点を記した地図、積灰写真、地震計の記録、2001年以降の噴火リストが含まれています。

きのうの気象庁は、有意義な情報を短時間で発表したと思います。ただしプロフェッショナルの仕事なら、積灰の量を「車のボンネット一面に確認できる程度の量」とあいまいに表現するのではなく、試料を持ち帰ってただちに秤量して単位面積あたりの重量を数値で発表してほしい。

残念ながら単位面積あたりの重量は報告されていませんが、三池浜の積灰写真が公開されています。これを浅間山火山灰の写真と比較して、10g/m2程度だと見積もりましょう。三池浜は火口から3.1キロの距離にありますから、この積灰量が1.5平方キロの面積を囲むと仮定します。経験に基づいてその積を12倍します。これによって、4月1日の噴火で火口から噴出した固形物質の全量は200トン程度だったと評価できます。噴火マグニチュードでいうと-1.7です。4月1日の噴火は、10メートル四方、厚さ1メートルの岩石が粉々になって火口から飛び出した爆発だったと理解されます。

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