早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

浅間火山博物館の営業休止

浅間火山博物館からのお知らせ

浅間山の火山活動に伴う営業休止のお知らせ

浅間火山博物館及び浅間記念館(二輪車展示館)は、浅間山の噴火警戒レベルに伴う、入山規制中のため、冬期休業に引き続き、平成21年4月以降も営業をお休みいたします。

また、4月以降のご予約につきましても、噴火警戒レベルが下がらない場合は、営業を再開できませんので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0279-86-
FAX 0279-86-


長野原町は、気象庁が定める浅間山の危険レベルが3である限り火山博物館を営業しないことを決めたように読める。レベル3のときの警戒区域から火山博物館を外す防災対応もできたのだが、そして実際にそうしようと努力した気配があったが、最終的にはそうすることを断念してレベル3では火山博物館を営業しない選択をしたようだった。その判断が、冬季休業を終えた4月1日からの営業開始日を迎えて、実行に移されたとみられる。

IMG_3322.jpg 4月6日

2004年9月にインターネットで意見を述べ、新聞記事になり、2年後の2006年5月に千葉市幕張でおこなわれた日本地球惑星科学連合大会で口頭発表して私が指摘したのは、浅間火山博物館が山頂火口を中心とする4キロ円の内側にあるにもかかわらず、ハザードマップでは4キロ円の外側に表示されている虚偽についてだった。私は国と地方自治体が共同で作成したハザードマップに重大な意図的不正があることを指摘したのであって、気象庁が決めたレベル3のときに浅間火山博物館が営業してはいけないと述べたのではない。

気象庁が定めるレベル3の中にも危険度の高低がある。実際、2009年2月1日から3日までは4キロ円の外側でも警戒体制が敷かれた。鬼押ハイウェイは通行止めになった。

これとは逆にレベル3であっても危険度が十分低ければ、火山博物館と浅間園を営業することによって得られるメリットがリスクを上回るときもあろう。入園料による収益だけを言っているのではない。浅間山を現地で学んで地域の火山文化を向上させ、ひいては防災力を高めることを言っているのだ。

レベル3のときは4キロまで、と決めたのは長野原町自分自身だ。レベル3でも危険度が低いときには火山博物館と浅間園を営業しようとするとき、誰の許可もいらない。警戒区域から外すと自分自身で決めればできることだ。しかし長野原町は、独力でこのような細かい防災対応システムを構築することをあっさりとあきらめて、浅間山の火山防災にかかわるすべての権限と判断を気象庁に差し出してしまった。住民自治の死である。

浅間山で現在おこなわれている防災対応をよく観察すると、これはもはや災害対策基本法に基づいているとは言えない。浅間山にいま設けられている立入規制が、災害対策基本法63条が定める警戒区域だとみることはもうむずかしい。現在の立入規制は、気象業務法13条が定める噴火警報によって気象庁が設定しているとみるべきだ。気象業務法13条には、災害対策基本法63条と違って罰則規定がない。


浅間山噴火警戒レベル引き下げに伴う
営業再開のお知らせ
浅間火山博物館及び浅間記念館(二輪車展示館)は、浅間山の噴火警戒レベル引き下げに伴い、平成21年4月8日(水)より営業を再開いたします。

ただし、レストラン利用等につきましては、4月10日(金)より、営業を再開いたしますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0279-86-
FAX 0279-86-

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