早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

桜島では火山れき

気象庁の週間火山概況より

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から2kmを超えた居住地域近くまでの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒が必要である。風下側では降灰及び小さな噴石1)(火山れき4))に注意が必要である。降雨時には土石流に注意が必要である。

3)桜島では「火山れき」の用語が地元で定着していると考えられることから、付加表現している。


気象庁が小さな石まで噴石と呼ぶことにしたのは、てっきり桜島で言い習わされたからだろうと想像していたが、そうではなかった。桜島では火山れきと呼んでいたのだという。

浅間山では、火山弾に限って噴石と呼んでいた。小石まで噴石と呼んでいた火山現場はなかったようにみえる。小石まで噴石と呼ぶ用語法は、大手町の少数幹部が現場の意見を聞かずに、現場の習慣を無視して決めたことなのだ。はげしく迷惑なことだ。

小石の落下も災害を引き起こすから噴石と呼んで注意喚起したいという意図だったようだが、1センチの小石が車のフロントガラスを割る被害も、1メートルの火山弾が地面に大穴をあける被害も、いまの気象庁の用語法ではどちらも同じ噴石の被害だと記述される。災害に強弱があることが忘れられている。

英語では、64ミリ以上をblocksといい、64ミリ以下2ミリ以上をlapilliという。火山れきはlapilliの和訳である。Blocksの和訳は岩塊(がんかい)だが、音を聞いただけではわかりにくいので、火山専門家として私が普及講演するときには火山弾あるいはブロックと言い換える。

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