早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

山口県防府市で梅雨末期の土砂災害

山口県防府市の特別養護老人ホームを、背後から土石流が襲って建物を貫通して玄関から出た。梅雨末期の大量降雨による典型的な土砂災害である。報道によると、死者行方不明者合わせて10人ほどだという。土石流が発生したのはきのう(21日)12時20分のことだが、いま(22日7時)の時点でも、老人ホームから水が大量に流れ出している。民放テレビ2局(JNN, NNN)が現場から映像を伝えた。後者の放送中に、到着した消防車が通れずに立ち往生する場面があった。山口県はきのうのうちに自衛隊に派遣要請したが、防府市がいまもってここを警戒区域に指定していないのはなぜなのだろうか。


より大きな地図で 防府豪雨災害2009年7月 を表示

コメント

行政による人災だ

ある火山 にも書きましたが、

以下の記事2つを見比べて、山口の土砂災害により人命が失われたのは明らかに行政による人災だと言える。

毎日新聞7月23日3時35分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00000002-maip-soci
> 防府市は、一帯が昨年3月、土砂災害警戒区域に指定されながら、市は土砂災害防止法で義務づけられた住民への周知を十分にしていなかったことが分かった。県によると、同法の規定で住民らに避難経路などを周知する義務がありながら、県が作製した災害危険個所のマップを、市が公民館などに張り出しただけで、住民に説明をしていなかった。

なのにも関わらず今になって

「山口の特養、風水害指針策定せず」(2009年7月28日22時34分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090728-OYT1T01057.htm?from=main1
>特養護老人ホームが、県の指針で定められた風水害への対応マニュアルを策定していなかったことが、分かった。県は昨年1月、施設側を指導したが、その後も作られていなかったという。

と言って施設に全責任を押し付けるようとしている。土砂災害の危険地区だという十分な認識を得られなかったから、対応マニュアルも作れなかったは当然の事だろう。

行政の無責任さと責任のなすり合いに今更ながらあきれ果てた。

同じ事を二度と起こさぬよう、また防災関係者の努力をムダにせぬよう、行政を断罪すべきと考える。

  • 2009/07/29(水) 17:40:34 |
  • URL |
  • 堀越 #71nb7YEo
  • [ 編集]

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