早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

私の本棚

「地震予知」の幻想: 地震学者たちが語る反省と限界「地震予知」の幻想: 地震学者たちが語る反省と限界
(2014/07/18)
黒沢 大陸

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地震予知の舞台裏を実名で赤裸々に書いている。ともすれば難解になりやすい専門的な話を噛み砕いてわかりやすく書いてある。地震専門家と読者の間を取り持つ新聞記者が科学コミュニケーションを実践した本だ。


火山のふもとで火山のふもとで
(2012/09/28)
松家 仁之

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麦小舎で手に取ってみて、おもしろそうだったから買って読みました。そのとき藤野さんとの会話:「え、小説ですか?」「そうですよ。フィクションです」
 中だるみがあったが、最初と最後はよい仕上がりだと思う。最後のところの、いきなりの時間変化やらなにやら、表現と描写が簡素すぎて読者の想像が追い付いていかないところがあったが。
 20世紀前半、1980年代、そしていま2010年代の北軽井沢の空気をよく書きあらわしたご当地物として楽しく読めた。青山の国立現代図書館て、どこのことだろか。



やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識
(2012/09/27)
田崎 晴明

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柚木さんたちの本「放射能になんか、まけないぞ!」は郡山・福島市民対象だったが、田崎さんのこの本はそこを除いて(柏以下の)首都圏およびそれ以外の住民を読者対象としてる。田崎本では、郡山・福島市民にむけには、こんな簡単な方法では不十分だの姿勢で、ところどころに注意書きがある。あるいは意見保留してる。東京で、子どもの泥いじりを禁じる必要はない。キノコを食べるのはやめよう。これが田崎さんによる(個人)評価。



死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
(2012/11/24)
門田 隆将

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菅首相に批判的で班目に好意的。吉田所長へのインタビューはごく少し。その周辺にいた人たち多数へのインタビューをしてまとめた本。3月15日午前4時、吉田所長が椅子から下りて床に胡坐をかく場面。猪狩さんへのインタビューで知ったのだろう。なかなか読ませる。249-254p. ここまで、筆の調子に不満があったが、この6ページで1700円の価値あり。


著作権とは何か ―文化と創造のゆくえ (集英社新書)著作権とは何か ―文化と創造のゆくえ (集英社新書)
(2005/05/17)
福井 健策

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著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)
(2010/01/15)
福井 健策

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楽しい終末 (文春文庫)楽しい終末 (文春文庫)
(1997/03)
池澤 夏樹

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「ゴーストダンス」と「恐龍たちの黄昏」が記憶に残る.


骨は珊瑚、眼は真珠 (文春文庫)骨は珊瑚、眼は真珠 (文春文庫)
(1998/04)
池澤 夏樹

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「楽しい終末」と似たテーマ.ただし,それが学術論文に近いスタイルだったのにくらべると,こちらは正真正銘のフィクション.短編集.「アステロイド観測隊」と「北への旅」が秀逸.



死都日本 (講談社文庫)死都日本 (講談社文庫)
(2008/11/14)
石黒 耀

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2002年12月に書いた書評



日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
(2005/12/06)
小松 左京

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怒る富士〈上〉 (文春文庫)怒る富士〈上〉 (文春文庫)
(2007/09/04)
新田 次郎

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新田次郎『怒る富士』は、富士山の1707年噴火を扱った小説である。1974年に文藝春秋社から出版された。その後1980年に文春文庫からも発行されたが、近年は品切れ状態が長く続いていた。1707年噴火の300周年にあたる本年2007年9月、文春文庫から新装版が発行されて、いまは入手しやすい状況にある。上下2冊からなる。

私は『怒る富士』の評判は聞いていたが、なかなか読むことができなかった。今回初めて手にしてみて読み始めると、新田次郎が描き出す江戸時代にすぐに引き込まれてしまった。

スコリアに厚く埋まった被災地に幕府が早々と亡所宣言を出したことや、その後の伊奈半左衛門の功績については他書を読んで知っていたが、『怒る富士』にはそのありさまが、他書には見られない現実性と具体性をもって生き生きと描かれている。佐太郎とつるの恋物語や才女おことの周りで起こった事件を推理小説仕立てで織り込みながら、幕府の正史である徳川実記や山北村鈴木文書などの地方文書を引用しつつ、噴火災害への対応がどう行われたか、住民がそれをどのように乗り越えたかを詳しく記述している。

被災地から駿府に働きに出てきた男たちをひとつ長屋に住まわせる処置がとられたというのは、近年の噴火災害対応とくらべると興味深い。また、災害復興を理由に全国の大名から集めた金の過半を大奥改修に使ってしまったり、飢民救助の目的で幕府から支出された3万両を治水工事に流用するなど、災害に乗じて不正が行われるのはいまに始まったことではないと気づかされる。地元業者を出し抜いて江戸の業者だけで工事入札をやってしまう。韓国使来訪の混乱に乗じて駿府の米倉を開かせる。このような権謀術数の中で災害対応が進んでいく。

人はなぜ逃げおくれるのか ―災害の心理学 (集英社新書)人はなぜ逃げおくれるのか ―災害の心理学 (集英社新書)
(2004/01/16)
広瀬 弘忠

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コメント

リスクに対応するには、まず行動あるのみだと思います。

  • 2011/06/25(土) 20:10:45 |
  • URL |
  • 会津人 #-
  • [ 編集]

デジタル時代の著作権 (ちくま新書) 野口 祐子 (著)

著作権の在り方については、この本が良かったです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%87%8E%E5%8F%A3-%E7%A5%90%E5%AD%90/dp/4480065733

  • 2012/06/11(月) 01:49:59 |
  • URL |
  • 元地学の教員 #ZQMeTpW2
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