早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

ようやく噴火報道


アサヒコム(全文)
桜島の昭和火口で小規模噴火
2006年06月08日01時45分
 鹿児島地方気象台は7日、鹿児島県・桜島の昭和火口付近で午後5時半ごろに小規模な噴火が発生し、噴煙が1000メートルに達したとする火山観測情報を出した。同気象台によると、昭和火口付近でのこの規模の噴火は1946年の大噴火以降、比較的珍しいという。(時事)



6月5日朝の噴煙800メートルは、まるでなかったかのような記事だ。
それも、独自取材ではなく時事通信の配信をそのまま使っている。

共同通信(全文)
桜島・昭和火口で噴火 60年ぶり、噴煙千mに

 鹿児島地方気象台は7日、鹿児島県・桜島の昭和火口(標高約800メートル)付近で同日午後5時半ごろ、小規模な噴火を確認したとする火山観測情報を出した。噴煙の高さは約1000メートルに達したという。同火口付近の噴火は1946年の大噴火以来60年ぶり。
 同気象台によると、噴火に伴って発生する空気の振動は観測されておらず、火山性地震なども増加していない。活動は比較的静穏な状態だというが、専門家は「長期的には活発化は避けられないと考えられる」としている。
 昭和火口付近では今年に入り地表の温度上昇や噴気の増加が確認されており、今月4日、火山灰を含む最大約800メートルの噴煙が上がっていた。
 同火口は、55年以降、活発な火山活動が続いている桜島南岳山頂火口の約200メートル南東の斜面にある。46年の大噴火では大量の溶岩が流出、海岸にまで達した。
(共同通信) - 6月7日23時44分更新



これも、4日から6日までの噴火はなかったかのような報道。800メートルだと噴火じゃないが、1000メートルだと噴火というかのように読める記事だ。

気象庁が発表する火山情報の表題や本文での使用語句にとらわれて、発表文の内容まで読み込めない新聞記者とデスクの力不足が露呈した事例だ。

いや、本文をきちんと読めば、4日が噴火だったと5日の火山観測情報2号に書いてある。発表文をきちんと読み込むことをおろそかにして、手近の関係者から取材していいかげんな記事を書いている。

災害の初期報道は、その報道の仕方が人の生命財産に直接かかわる。そういう認識と責任感が日本のジャーナリストにはほとんどないようで残念だ。いったん災害が起こると群がるのに、災害が発生する前は片手間仕事。なげかわしい。

読売新聞と毎日新聞の新しい桜島記事は、まだみつからない。はしごを外されたことすら気づいていないのかもしれない。のんきなものだ。

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