早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

軽井沢測候所の参考資料(75)

参考資料(75)

昭和46年3月10日
軽井沢測候所

火山噴火にともなう噴出物の飛距離について(その2)
(浅間山の噴火と4km制限に関連して)

 噴出初速度170~180メートルで投げ出された火山弾のうち、最も遠くに飛ぶものは、風のえい響がないと、火口からの水平距離で約4kmの所へ落ちることになります。
 事実、これまでの噴火後の実地調査の結果でも火口から4kmの付近までは直径が50cmもある大きな火山弾が落ちているが、この外側では火山弾の直径が急に小さくなっていることが認められています。
 これらのことから、浅間山が普通程度の大噴火をした時の直径50cmもある大きな火山弾の落ちる範囲は、大体4kmと考えて差し支えなさそうです。
 ところで、昭和33年夏、浅間山の地震活動が活発となって、噴火が考えられ、災害が心配になった際、災害対策を行うため浅間山周辺の市町村、警察、報道機関が集まって、浅間山災害防止対策連絡協議会が結成され、災害防止のための項目の1つとして、登山禁止を行いました。禁止地域の指定をするのに何の根拠もなしには出来ませんので、上で述べました50cm以上の火山弾の落下が予想される4km内としたのが、4km制限の最初でした。


この参考資料は、かつて毎月発表した定期火山情報に添えて軽井沢測候所が地元行政などに渡した資料である。和文タイプライターで印字してある。(1)は昭和40年1月、(130)は昭和53年9月11日。軽井沢測候所に保存されている。

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