早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

板橋2月4日講演のcocoツイート(編集)

火山学者が見た2011年3月福島第一原発事故

@cocoblueskyさんのツイートを編集しました。録画・文字おこしなどは、このエントリにあります。

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放射能のリスク

3月に福島第一原発から出た放射性物質は、風にのって流れてきて、雨でたたきおとされ、地面に落ち、いまはホコリや砂についています。そこから放射腺が出ていて、みんなの体を射抜いてます。いままさにここにある。この部屋にある。みんなのそばにあって、危害をおよぼしているのです。

3月はヨウ素が心配だったが、半減期8日で4月の初めには実質的になくなってしまった。いまはセシウムが心配です。セシウム以外にも心配な核種があります。それらが安全だとはゆわないが、きょうは私がはっきりわかってるセシウムについてだけ説明する。

3月に、自分たちの回りにまきちらされてしまった放射能に対し、だれのせいかを考えたい気持ちはわかる。しかし、いままずすべきことは、いかにしてこれをしのぐか、それとも降参して逃げるのか、早急に各自が考えて、これと向き合うことだ。


放射能には勝てない

人は自然にも放射能にも、勝てない。いくら気合があっても愛があっても、勝てない。どんなにがんばってもお願いしても、放射能をあびた結果は、非情だ。がんや、その他いろいろな病気にかかる可能性となっておそってきます。

科学は世界を制御できる、すべてを利用しつつ自然に勝てるとゆう発想は、おごった考えと思う。人間の力は有限であり、有限な人間の力を超えたものを謙虚にうけとめ、自然の中で生かされてる自覚を授業でも教えたほうがいい。

道徳では「人間の力を超えたものに対する、畏敬の念を深める」ことを教える。道徳は教科ではない(成績がつかない)。理科は教科だ。理科などの教科は、道徳と密接に連携して授業をすることになっている。

放射能は火山灰に似てる

放射能は、火山灰の噴煙の拡散状況と同じ。火山灰の研究の手法で、放射能の分布を細かく調べることができる。これは物理学者や、原子力の人たちにはできないだろうし、学会長からやるなとお達しあった気象学者にもできない。

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2004年の浅間山の噴火では、短い時間にあがった高い噴煙がのびる様子や、低い噴煙が、軽井沢から東京までのびる様子など、細かく調べて地図を作ることができた。これと同じ手法で、放射能の分布地図を作ることができる。

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1986年伊豆大島の噴火を1992年に観察すると、25cmつもった火山灰の上に、6年間で落ち葉がつもった様子が見える。1977年有珠山の、たった2cmほど薄くつもった火山灰の上に草が生えてる様子も、6年後には観察できた。

いまから7900年前の北海道摩周湖。白い軽石が降り積もったあと、風がふき、砂塵嵐が発生して砂丘ができ、100~200年後に草がはえ、上に黒土が積もり始める、こうゆうふうに地層から過去のストーリーが見えてくる。

火山灰がどのように降り積もり、何百年もかけてどのように地層になっていくかのようすを私は調べてきた。3月にまきちらされた放射能が、どれだけ出て、今後、何十年のうちにどう変わるかなどは、火山灰での知見を活用すれば、わかることです。

史料批判の考え方

火山学者は、過去にどんな噴火があったか調べるために、野外で堆積物を観察するだけでなく、歴史文献も読みます。その文献か本当のこと語ってるか、そうでないのか、注意深く見分ける方法を、「史料批判」といいます。

日本には1500年の文字の歴史があり、古くから火山や地震に関する記録がたくさんある。いちばん古い記述は「日本書記」です。日本人は、約1400年前の火山噴火の記録を知ることができます。他のどの国よりも古い記録がある。

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7世紀から8世紀、奈良から平安時代にかけて、中央集権が地方を支配してく過程で、たくさんの国史が作られました。それは六国史(りっこくし)といいます。その中にたくさんの噴火や地震が書かれています。この時代の記録は貴重です。

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平安時代1108年「殿暦」で、藤原忠実が京都で、8月18日と20日に音を聞いた。同じ年「中右記」の中で藤原宗忠が、8月20日に音を聞いたとある。独立した二人の個人記録があることで、その日に浅間山が噴火した可能性が高まる。

文字記録の中には、天子の徳がないから災害がおこるなど、いろいろな思惑、利害関係で、事実と違ったものが書かれることがある。まったくの他人が同じことを日記に書いてるから、これは本当ではないかと推察するよな方法が「史料批判」です。

3月原発爆発後、たくさんの情報が出てる。情報隠した人もいる。学者も新聞も、いろいろなことをいう。人間はその時々の思惑、利害関係で、事実と違ったウソをつきます。その中から本当らしいものを選び取ることが必要です。

多くのひとは教科書や新聞に書いてあれば、みな真実だと思ってうのみにしていた。しかしそれは違うと3月でわかった。いろいろな情報がある中で、信頼できる本当のことをどうやって選びとるか、「史料批判の考え方」を使う。

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「史料批判」具体的には、
1)国の正式なものかどうか。国費150億円もかけて作ったものは、重要性が違う。
2)記述者に利害関係がないか。東電から献金もらってないかとか、その他、為政者の都合なども見る。
3)同時代の史料か。江戸時代の人が平安時代のこと書いてたら、信用性も低くなる。平安時代は平安時代で。同じ時代の史料で分析しないといけない。
4)独立に書かれた複数の記録があるか。
5)堆積物と照合する。地層はウソをつかない。動かしがたい自然と照らしあわせ、書かれたものがあってるか調べる。
6)科学的妥当性を見る。科学的に見て、信じがたいことゆってる人はおかしい。

放射能の地図も、史料批判しておかしなデータをはじいてつくりました。恣意的とゆうよりは、信頼できないデータの中から真実を見抜く作業をしたとゆったほうがよいだろう。

3月に原発で何が起こったか

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福島原発は壊滅的に壊れ、基本的にそこにある放射能が、全部出てもしかたないような状況下にあります。国が大丈夫と気休めいっても、だまされてはいけません。3月にあいへんなことが起こったと、事実を直視しないといけない。

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隠されてたスピーディは本当はとても役にたつ表現力豊かななアニメーション。11年前すでに三宅島噴火の二酸化硫黄が、日本中ただようさまシミュレーションしてた。そして予測どおり実際、二酸化硫黄の濃度あがり検出もされた。

スピーディは役にたつが、これは単に表現力です。スピーディが公表されなかったから避難できなかったは、言い訳にすぎない。アメダスの風向き見れば、福島第一原発からどんな風向きで放射能がくるか、すぐにわかった。すぐに調べられたはずだ。

どこがどれだけ汚染されたか

4月15日、その後12月9日に、チェルノブイリとの比較図をだした。福島の汚染は大ざっぱにゆうと、チェルノブイリの面積の1/3~1/4。人口密度からみると福島の方が、まきこまれた人間の数は多い。災害として、深刻な事故だと思う。

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汚染マップは、自治体が発表した公園や学校の線量を、nnistarさんが地図上におとしてったものを参考に見て等値線をひきました。当初19000点、今では9万点くらいになる。大変な作業と努力をされている結果です。

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東葛の汚れは、4月9日にわかり、4月18日の地図にのせ、6月18日改訂版で、一関、群馬、東葛等の汚染をおさえた。12月9日の五訂版では、0.125の線を増やした。線が外側にゆくにつれ半分半分になってくよう書いている。

福島の2μSv/h地域あつかう問題と、東葛など、0.5μSv/h地域をあつかう問題がある。0.5μSv/hが、おそらくマジックナンバーになると思う。これより汚れてるかいないかで、いろいろな運命が変わってゆく。

2μSv/hは、はっきりいってもはや住むところではない。除染をしても、また線量はもとにもどってしまう。ここを除染するのは、お金をドブに捨てるようなものだから、早く除染をやめるべきと思う。福島中通り、浜通りに子どもがいてはいけない。小学校があるのは、いけないことと思う。新幹線を通して、そこに事業所あるのはいいが、家族は山形、米沢などに住まわせるべき。子どもはきれいなとこに移す生活スタイルしかありえない。

福島にくらべると東葛の放射線量は低いが、人口は福島と同じくらいかあるいはもっと多い。福島県全部で200万人、いっぽう東葛は、0.5μSv/h上のところに、200~300万人も住んでいる。

福島の汚染は、除染してもすぐもどってしまってムリだが、東葛など0.5μSv/hのとこは、除染を定期的に繰りかえせば住める。鹿児島県が使ってる、火山灰用のロードスイーパーなど早く装備して、早くきれいにすべきだ。

0.5μSv/hはだいたい年5mSv。20mSv/年の被曝はひどすぎる。かといって1mSv/年に押さえるにはお金が続かない。世の中の動きが、5mSv/年くらいをめざそとしてるように見えるので、そこが境目になろうとずいぶん前にゆった。

汚染のタイミング

3月12日、仙台を越えて一関が汚れた。15日、東京の上を通って群馬、栃木、福島に。15日夕方に、飯館にむかって別の濃い汚染が流れた。20日は山形が、そして21日には、風が南におりて東葛が汚れた。

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原発の爆発は、一号機が12日の15時で、三号機が14日の11時だが、放射能は爆発して時間がたってからこっそり出ている。放射能は、機械で測定することでしか存在がわからない。目に見えないからこわい。

放射能が何時ころ、どこにきたのかは、3月12日から詳しいデータがあります。なお、私が知っているデータはネットで公開されているものだけです。インサイダー情報はひとつもありません。それを整理してネットで公開してます。

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たとえば東大本郷では、15日の12時に0.12μSv/h、16時に0.4μSv/h、17時に0.72μSv/hとあがりその後、0.2μSv/hへと下がった。キセノンとヨウ素だと思われる。

埼玉では、15日の5時、10時、18時にきたなど、自分の住んでる地域が汚染された時間帯まで、細かくわかる。日付や時間帯、線量、自分のいたところのデータを、子どもたちのために残しておけば、将来の参考になる。

15日の放射能は、東京の上を通過しただけで、そのまま、奥多摩、軽井沢、群馬までいって、そこで雨にうたれて落ちた。北関東の山にあたって、雨で落ちて、福島の盆地に入って、そこで福島を壊滅させてしまった。

21日は、爆発も何もない。ただひたすら風で流れて、雨でたたきおとされ、東葛を0.5μSv/hまで汚した。この汚染は、ほぼ江戸川の位置で止まっている。放射能が来たとき、どこで雨がふったかで、運命が決まった。

生活への影響

去年3月、原発から放射能が大量にでて、東京も汚れてしまいました。何百万人ものひとたちがそこに住み、都市生活をしゴミを出す。焼却炉の灰の中にはセシウムが濃縮され、8000Bq越える焼却灰は、行き場を失ってます。

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8月終わりの焼却灰のセシウムマップ作ってみた。長野、新潟、秋田の北部、青森は大丈夫だが、その内側は全部汚れ、都市生活はひん死の状態です。特にひどいのは福島と東葛。前橋でも、焼却灰の保管倉庫はいっぱいです。

マップでわかるように、倉庫いっぱいのセシウム焼却灰と下水汚泥は行き場なく、施設の処理能力こえて、東日本の都市は、ほぼ機能不全におちいってます。どんな対策とったらいいのか、住んでる住民も、考える必要あると思う。

自治体はほとんど住宅地を測ってたので、山の汚染がすごく心配でした。自分で測りにいったところ、高速道路のサービスエリアはきれいだが、山はすごく汚れていた。那須、群馬は、1μSv/h 以上。尾瀬と奥日光だけはきれいでした。

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群馬県沼田の玉原湿原は0.33μSv/h。冬のスキー場では、雪が遮蔽するから大丈夫としても、夏のラベンダーの季節になれば、0.33μSv/h あびることになる。また日光、霧降滝は、0.6μSv/h。

コシヒカリで有名な群馬県川場では、0.4μSv/h。雨どいは6~7μSv/h の高い線量が計測された。群馬県は、新米から放射能検出せずとしてるが、はたして何ベクレルあったのか、知りたいところだ。

奥多摩はもう少し調べなければならない。ピーク斜面の南側が汚れてるようだ。北軽井沢スウィートグラスキャンプ場は、0.1μSv/h くらい。ここはすべてのキャンプサイトの線量を測って情報開示する姿勢を示してくれた。

山の汚染がひどいところに、小学生がわざわざ見学で連れてゆかれるのは、納得できない。原発から放射能がばらまかれ、日本は以前とすっかり状況が変わったのです。汚染のひどいところに、子どもたちを送り込んではいけない。

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東葛の大縮尺マップ。汚染がひどいところはまだら模様に飛び地してる。汚れたところをはっきりさせ、子どもたちに教えなければならない。コミュニティの空間利用に応じたマップ作り、危ないところ、そうでないところを明らかにする必要がある。

社会としての対応

災害がおきたとき、デマに惑わされないように、とよくゆわれますが、最近は、誰がデマを出しているかさえ、わからないような状態です。「史料批判」の6つの手法を使って、注意深く、信頼性の高い情報を見極めてください。

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2000年の有珠山噴火のとき、大勢の人を避難にみちびいた岡田弘先生は、火山防災のために、テトラヘドロンモデルを作りました。災害が起こったときは、学者と行政とマスメディアが協力して,「住民」を支えるのモデルです。

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この理想モデルに反して、災害おきると、行政、学者、マスメディア、住民が、それぞれ立場のちがう主張をします。今回はさらにこの後ろで、東電が圧力かけるので、ますます複雑。利害対立が鮮明になり、力あわせるということにはなりません。

住民が、行政におんぶにだっこで頼り切っていて、何でも行政がやってくれないと困るなどと自立できない状態は問題です。行政の思惑の中で、いいようにされて、住民の利益がちゃんと守られない状況になることも、多々あります。

住民、学者、行政、マスメディアの四者の間は、お互いにフェアプレイで、緊張関係が存在することが大事と思う。正々堂々と、それぞれの利害をしっかり言って、責任おしつけあわず、情報を共有し、解決策を見つけてゆくべきだと思う。

いま、一番苦しめられてる当事者が、直接東電本社に座り込んで、とにかく賠償しろと、請求するしかないだろう。みなのんびりしている。いわれるがまま、だれが加害者かも曖昧になっている。こんなんで大丈夫なのか。

個人としての対応

1年間あたり死亡リスクを示した表を見てください。自動車事故は2万人に1人が死にます。がん死は500人に1人、ヘリコプターのパイロットは170人に1人、たばこは200人に1人、90歳の人は5人に1人が亡くなります。

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職業、年齢、タバコをすうかすわないか、その他、個人個人の生活環境など、それぞれ違ったリスクがあります。そして昨年の3月からは、この死亡リスクの表の中に、放射能のリスクが増えました。

自分の人生観、生き方と照らしあわせ、放射能のリスクを、どこまで深刻に思って、このリスク回避のために、どれだけのお金と時間をつぎこむのかは、みなさん、ひとり一人が決めることです。

放射能がただ怖いだけでなく、他にもたくさんリスクがあるのだから、その中で、どれだけ放射能が怖いのか、ちゃんと評価して比較して、しかるべき危機感を持って対応するのが正しい姿です。

正しい行動をとっても、人は死にます。正しい正しくないとは関係なく、生きるか死ぬかが決まります。ですから、なるべく当たりの確率が高い行動をとる。なるべく生き残れる行動をとる。これしかない。

熟慮した末に選んだ対策は、すべて正しい。もしはずれても、死ぬとき納得できる。しかし熟慮せずに(勉強せずに)、周りに流されて選んだ対策は、もしそれがはずれたら(はずれて死んだら)後悔してもしきれない。

1991年6月3日、雲仙岳の噴火で43人の方が火砕流に飲み込まれて死んだ。彼らのほとんどは無念の死だった。自分がなぜ死ぬのかわからなかった。それは、納得した死ではなかった。無念の死はダメです。無知はダメです。

人間は時間がくれば死ぬ。死なないために勉強するのではない。ではなぜ勉強するのか。死ぬとき納得して、「ああ、いい人生だったな、楽しかったな」と思って死ねるように勉強するのです。

自分がやりたいことを、どうしても命かけてやることもあります。これを冒険といいます。熟慮して選んだ冒険なら、納得して死ねるのではないか。好きなことができた、楽しかったと思えるのではないか。そのために、いま勉強してほしいのです。

被ばくを避ける工夫

いまセシウムがあるところは、都市では側溝、雨どい、ふきだまり、水たまりなど。山野では3月にふってから、ほとんど動いてません。落ち葉などの処理に気をつけてください。空気中のものは地面に落ちて、地表にあります。

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これから4月5月は、風に注意です。地表が乾燥したとき強い風が吹くと、地表にあるセシウムが、風に巻き上げられ再移動します。2月いっぱいは、温度が低く地面も湿っているので、地表のセシウムはあまり舞いあがりません。

4月5月は、太陽光が上がって、みなが紫外線のしみやそばかすなど心配するように、日射がひどくなり、地表はからからに乾きます。そしてときどき、風がびゅうびゅう吹く。そのときが、危ない。セシウムが舞ってきます。

地面が乾燥し風がホコリ巻き上げる様子は、群馬でよく見られます。ホコリにセシウムがついています。郊外の方、近くに畑があったり、河原、土手、学校のグラウンドなど、裸地のあるところは、充分気をつける必要があります。

食べ物は、山のもので、いのしし、しかなどのジビエ、くり、ぎんなん、きのこ、それに川魚など。海では海底にセシウムが沈殿してるようなので、海の底に住んでる、ひらめやカレイ、貝類や、海草などが要注意だと、聞いてます。

最後に、まとめとして、注意すべきことを列挙します。
1)福島県以外は、まだどこにいても大丈夫そうに見える(居住可能に見える)が、事故はまだ終わっていません。気をつけてください。
2)今後とも、最新情報を手にいれてください。複数の情報源をもって、うのみにせず、確からしいものだけを選ぶ「史料批判」の考え方で、批判的に見る力をつけてください。
3)この問題に詳しくて、信頼できる人をみつける。
4)風向きに気をつける。
5)汚染されてない食物を選んで食べる。
6)結局どうするかは、それぞれの人生観、家族、財産、個人の状況で決まります。
放射能に対する正解はない。放射能と、どう折り合いをつけるかは、すべて個人の事情による。

放射能に関しては、夫婦間でも意見が違ってむずかしい。できれば、同じ意見を持つ人どうしが友達になって、情報を共有し、チームを組んで協力していってください。



質疑応答

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目黒区のママは、ベランダのガーデニングで枯れた植物が心配。→せんせ...ボクはもう去年の5月には落ち葉をきれいに掃除して、ベランダもデッキブラシで、ぴかぴかに磨きあげました。落ち葉は早く捨ててね:)

板橋区のお姉さん、マンション13階。風が強い日どうやってセシウムくるかわかるの?→せんせ...物干しがじゃりじゃりして、ふきんでぬぐってから干したいよな時は、ホコリがきてるから危ない。ホコリがあるか見るといい。ホコリは、地べたに一番あるから、住んでる階が高ければ高いほど、ホコリはきません。どうしても気になり、昨日きょうついたホコリなら、水で流して、排水溝から出してしまえばよいのでは。

板橋区の議員さん、女川から震災がれきもってくるとどうなるか。→せんせ....事実関係いいます。女川の線量 0.25~0.125μSv/h。板橋の線量 0.125μSv/h。女川のほうがちょっとだけ汚れてます。これから都会はセシウム焼却灰たくさん出て、自分のとこで処理できなくなります。がれきの焼却早く手伝ってあげて、焼却灰の処理向こうにしてもらい、協力しあったほうが得策と思う。福島以外のがれきなら問題ないと思う。

北区のパパは花粉が心配→せんせ...花粉にもセシウム入るが、お米を食べる量に比べ花粉の量はすごく少ない。花粉そのものが害になるとは思わない。ただ花粉が来てるときは、セシウムもきている。炭鉱のカナリアの役割になる。

杉並のママ、ホコリはどこから飛んでくるの?→せんせ..9割はとなりの畑からきます。杉並なら杉並から。東葛や福島からは飛んできません。これから10年くらいは、セシウムのついたホコリに気をつけてゆかねばなりません。杉並なら 0.1~0.08μSv/h です。東葛の人がいちばん心配です。東葛は、となりの畑から 0.4~0.5μSv/h のセシウムホコリが飛んでくることになるから、危ない。10年は気をつけなければ。

法学部のお兄さんは、スキー場の雪が心配→せんせ...水はガンマ線を止めます。スキー場に2m雪があれば、とかせば1m~50cmの水になる。放射能は地べたにあり、その上に雪が積もってるので、スキーは大丈夫と思う。

練馬区のママ、ベランダに置きっぱなしのすのこが心配→せんせ...7月の段階ですでにアスファルトにもセシウムは浸み込んでました。すのこやベンチなど木のものは、放射能が浸み込んでて危ない。気になるなら捨てればいい。公園のベンチに、不用意に座りこんではいけません。アスファルトにも、セシウムしみこんでる。木などは簡単に放射能がしみこむ。

北区ママ、公園の砂場は?→せんせ..残念だが、砂も泥遊びも関東、東北では、もうさせられないと思う。泥と砂にはセシウムが入って危険。避けるしかない。どしてもそゆう遊びさせて育てたければ西日本に引っ越してください。

練馬パパ、どうゆう風向きに気をつけたら?→せんせ...3月にここらへんにきたセシウムを心配してるから、直近にある畑、裸地(草が生えてない土地)からの風に気をつける。風がセシウムホコリを運んでくる。

練馬パパ、焼却炉煙が心配。→せんせ...煙突からもれるセシウムは0.1%程度と聞いている。焼却炉のセシウムをどれくらい除去できるかのエンジニアリングの問題でなく、それを納得、容認できるかの住民感情の問題と思う。

板橋区議員でございます→せんせ..板橋区の汚染は0.1μSv/h と認識。国が推奨の0.23μSv/h は、除染をする目安で便宜的なもの。お金とのかねあいです。お金があれば、0.15μSv/hもきれいにできる。

練馬お姉さん、雪をガイガーで測ったらしいが...→せんせ...雪はガイガーで正しく測れない。「史料批判」の科学的でないにあたる。ネット情報のホントとウソを見分け、訂正データもチェックするように。

練馬お姉さん、富士山の噴火あるのか?→せんせ...3月11日の地震のあと、富士山で火山の異常が見られたデータはない。

松戸ママ、東葛の道路の除染について→せんせ...ロードスイーパーは、アスファルトの脇にたまったホコリを吸い取る。アスファルトに浸み込んで0.5μSv/h 出してるような道路は、なるべく早く張り替えるしかない。

北区ママ、今後の風向き予測について→せんせ...高さ1500mの風は拡散予測に使えない。原発から出るセシウムは、高さ100mくらいを移動するから、アメダス地表風を見ればよい。

板橋ママ、キャンプは?→せんせ...キャンプで地べたに寝るのは勧められない。バンガロー借り、板の上で寝たほうがよい。今後、関東、東北で、山にゆきたい人は、シンチレーションもって、線量測るがお約束。

渋谷ママ、学校の人工芝が0.13μSv/h 除染のめやすは0.23μSv/hで取り替えてもらえない。→せんせ...5番(各自の判断です) どしてもその汚染が気になるなら、自分たちでお金だしてはりかえる。

→質疑応答部分の完全文字おこし

コメント

早速に貴重な講演内容 まとめて下さり お礼を申し上げます。
まだまだ 事故の重大さに 気づいていない人 既に収束したと感じてしまっている人達に 是非読んで欲しい内容ですね。○セシウムがいまあるところ○ そして ○フクシマとチェルノブイリの比較○ は 単純に 視覚に訴えてくれるので 助かります。私は 西日本移住の結論を出しましたが 風塵の舞う季節の グラフ 以前 御教授頂いたからこそ 気持ちを固める事ができました。少しでも 大勢の方が 指針となる 研究者の方と出会えることが出来ればと 心から 祈ります。いつも繰り返してしまいますが 早川先生 本当に お疲れ様です。本当に感謝しています。知るうる 限りの 若い母親達に 見てもらうつもりです。

  • 2012/02/29(水) 15:50:06 |
  • URL |
  • kirokoro #z96dxkUo
  • [ 編集]

いつも貴重な情報ありがとうございます。
群馬南部で生活していてこの一年間鬱になりそうになりながら、移住か残るか悩みながら生活してきました。しかし、幼稚園児に思いっきり外遊びをさせてあげられないこと、学校で唯一お弁当持参させていることをはじめ、母親である私が精神的に不安定でいることで子供たちに与えてしまった傷を考え、パパと一緒の生活や金銭面、転校転園の子供たちへのストレス、いろいろ考えましたが4月から移住しようと思っています。
いろんなブログをみました。不安をあおぐものも安全をうたうもの。でも一番信頼できるのが先生のブログでした。
これを読んで、決心しました。すべてを捨てることへの罪悪感で押し潰されそうですが、子供たちを守るためにがんばります。
先生のご活躍をお祈りしています。

  • 2012/03/01(木) 14:08:37 |
  • URL |
  • あこ #/pdu0RA.
  • [ 編集]

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