早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

公開授業2012年11月6日「放射能汚染地図読み方」

○11月6日 公開授業「放射能汚染地図の読み方」学生100人、ネット中継 西田中継100人、森中継30人。
cocoツイートまとめ
・ブログ読者による全文書き出しが、この下にあります。

2012年11月6日公開授業の全文書き出し(ブログ読者提供)。私の言い間違いがありますが、そのままにしました。

この地図はですね、昨年3月11日大きな地震があって、福島第一原発が壊れました。そこから、放射能がでました。放射性物質がでました。それが、どこにどれくらいまき散らされているのかということを調べて地図上に表現したものであります。その際にですね、3月11日にはまだまき散らされてなかったんで、3月15日とか21日とか22日とかいくつか重要な日がありますが、3月31日しめでもよかったんですが、都合上昨年の9月、9月の時点でどこにどれだけあるかということを示した地図です。

つまり、事故から半年後の状態を一生懸命調べて、今でも直してます。明日も調べに行くつもりです。どんどん正確性を上げていっている過程の、7訂版と書いてありますので、7回目に直した地図です。結構いい線いっていると思います。もう1回か2回直したいなと思って、もう1回直せばいいかな、そんな感じのかなり完成度が上がった地図でございます。ちなみにこれはすでに世の中に20万部でています。世の中に20万部配布されていますので、20万部という数は、けっこうな数でございます。10万くらいでベストセラーと言われていますので。5万部は200円で売っていますが、残りは無料配布です。私これを研究していて、もらったお金を印刷費にまわして、世の中に現時点で20万部だしています。

半年後、9月の状況を示していますが、9月までの間に、半年間に放射性物質はあっちいったりこっちいったりしています。分かりやすく言うと、雨で流されたり、風で吹き飛ばされたりして、昨年3月のオリジナルの状態を保持していないところがほとんどです。では、どこに昨年3月の状態が残っているかというと、芝生の上です。草地、そういう植物に覆われた地表は、昨年3月の、ほとんどそのままが保持されているという予想をたてて測ってみたらその通りです。現在20カ月たっていますが、20か月定点観測していて、ちゃんと保持されている、規則に則って減っているということを確認してあります。つまり、そういう昨年3月の状態を保持しているとろを選んで測って、作った地図でございますから、場所によっては、畑の上とか学校のグラウンドの上とかそういったところは放射能は減っています。一方ですね、雨どいの出口とか、どぶだとか、道端の隅っこの苔が生えているところだとか、そういうところは、濃縮しています。この地図よりもずっと高い放射能があります。

実際この(群馬大学)荒牧キャンパスのなかでも、どこかにたくさん放射能が濃縮しているので、取り除いたということを私は教員の会議で聞いております。実際どこでどれだけのものがあったかは聞かされていませんが、取り除く作業をしたということは聞いております。この荒牧キャンパスのなかも、そのような状況であります。

見てわかるように、汚染されています。荒牧キャンパスは前橋ですが、前橋はこの線の外側にあるから大丈夫かのように見えますが、こういう地図は線の外にあるから大丈夫、じゃないんですね。線のそばにあるとまずいんですよ。線からずいぶん離れていれば、九州ぐらい離れていれば、大丈夫かもしれませんが、この地図の中、全部汚染されています。

線がひいてあって、もっと線をひきたいんですが、テクニカルにひけません。特定ができないんです。この方法では。ですから、ここまでで止めてあります。そういう地図です。

中を見て行く前に、放射能とは何か。具体的にはこの3つです。
ヨウ素131 セシウム134 セシウム137
番号がついています。番号が何かは、数学と技術の人はわかるし、国語と社会の人はわからないかもしれませんが、ま、番号はいま関係ありません。同じセシウムの中でも、134と137がある。3種類あります。ポイントは「半減期」というものがあります。「半減期」という時間があって、これは、「半分になる時間」という意味です。ヨウ素は8日です。セシウム134は2年です。セシウム137は30年です。半減期というのは、放射能物質は、煮ても焼いても消えません。どんな温度圧力条件にしても、変わりません。きちんと半減期によって、半分半分に消えていきます。どうやって減るかというと、(図を書きながら)これがゼロでこれが1、半減期たつと、これだけになります。次の半減期たつと、半分に減ります。つまり、こういう線になります。重要なことはいつまでもゼロにならない。2分の1、4分の1、16分の1、32分の1とどんどん減っていく、果てしなく減っていく、そういう性質を放射性物質は持っています。こういう特徴的な時間、「半減期」をヨウ素131は8日、ということがわかっています。これから何が言えるか。もう20カ月たっていますから、ヨウ素131はもうないです。ゼロにはならないと言ったけれども、本当に微々たるものしかないです。で、セシウム134は2年が半減期ですから、今ちょうど20カ月であと4カ月で2年で、半分になります。セシウム137、これは30年ですから、まだまだ減っていません。ほどんどそのままあります。そういう状況にあって、では地図をどうしようかと思ったんですが、ここに書いてあるように、セシウムだけを表現しました。ヨウ素は降さんして書いてありません。ヨウ素の問題は多々あります。この事故でヨウ素がどのような害力を及ぼしたかということはとても心配であります。福島で、甲状腺にのう胞がどうのこうのというニュースを聞いた人が何人かいるかもしれませんが、心配であります。首都圏でも心配であります。でも、ヨウ素に関してはお手上げなんで、全部省略、この地図ではあきらめました。この地図では、セシウム134と137だけを調べて地図にしました。これはセシウムの地図です。で、ここ(=佐渡が島の横の図)に、(黒板に書いたのと)似たような半減期のカーブが書いてありますが、セシウム134と137のブレンドなんですが、福島第一からでてきた放射能は、ブレンド加減は半々です。フィフティー・フィフティーです。これは、チェルノブイリとはちょっと違います。チェルノブイリは7割8割が137でした。これも、当初大勢の人が調べて明らかになっていいます。50:50(フィフティー・フィフティー)だとして、このブレンドがどうやって半減期になっていくかというのがここに示してあります。134が2年で、137が30年だから平均すると16年ですね。平均すると16年で半分になると思うのは、ちょっとこれは違うんですね。数学とか技術の人は違うのは分かるよね、理科系の人は。理科系の人は、うーんと考えて、「6年くらいじゃない?」と思うよね。6年たつと半分になるのかと僕も最初思いました。だけども、答えは違います。答えは3年です。3年で51%、5年で37%、10年で23%、43年で10%。ま、そういう風な減り方をします。

なぜ6年じゃなくて3年で半分になるかというと、ちょっと難しいですが、分かりやすく言えば、セシウム134の方が強いんです。これが崩壊すると、γ線2発出すんです。こっち(137)が崩壊するとγ線を1発しかださない。そんな感じです。134の方が強いんです。強い134がさっさと消えるんで、6年かからないで、3年で半減するんです。ですから今急速に減っています。現在20カ月ですから、おおむね40%減っています。今、6割になっています、当初の。でも、これから減らなくなります。134の効果をほとんど使い切った5年か10年たったあと、ほとんど減らなくなります。137支配になりますから、まあ、そういう性質。それをここに書いています。

現在、最初のところは直線ですから、1か月2%減です。今、20カ月ですから、40%減。そういうふうに計算しました。それから、この地図が昨年9月、つまり6カ月後の地図ですから、もともとの昨年3月の、(2%×6カ月=)12%減になります。88%の状況をこれ書いてあります。 88分の1を掛けないと、もとの3月の状況になりません。地図には85%と書いてありますがまちがってまして正しくは88%です。

さて地図をみていきます。福島第一原子力発電所。ここが毒が撒かれた場所です。そこから、北西方向に福島市の方にむかって16という紫色の領域があります。これは何かというと、単位はマイクロ シーベルト パー アワーです。1時間あたりに16μシーベルトです。シーベルトというのが放射能の単位です。放射能は体に害毒を与えます。どれくらいの害毒かというのを示した単位が㏜です。μですから100万分の1です。ミリが千。100万分の16㏜を1時間あたり出している、そういった能力。そういった放射性物質が、この紫色のところがそうです。次が8,4,2とありますが、この等値線、コンターは、普通の地形図のコンター=等間隔のコンター100m、200m、300m、400m、社会の地図だと等間隔のコンターですね。これとは違います。半分半分半分になっているコンターです。16、8、4、2、1、0.5、0.25、0.125まで線を引きました。次、0.0625と線を引きたいのですが、事情によりできません。テクニカルにできません。で、0.125まで線をひきました。で、色合いが、紫、赤、オレンジ、黄色、緑という感じに塗ってありますので、感覚に訴えるように表現してあります。赤とかオレンジとか黄色系統のところはやばいです。で、実際、飯舘村なんてみなさん聞くかも知れませんが、そこは実際住めない状況にあります。もちろん、原発のすぐそば20キロ圏内は警戒区域にされて、1ヶ月後にでてってくれと言われて、住民はいなくなっております。だけども、20キロメートルの、同心円ではありません。特徴的な分布があります。この分布は、基本的には「風」が決めています。放射性物質は、福島第一原発から、まあどっかの穴から、あるいは煙突から、外にでて、風に吹かれて風下側になびいてって、そこを汚染しました。ですから、20キロメートル以内の近いところであっても、さほど汚染されていない、汚染程度は強くはないところもあります。ひどく汚染されたところもあります。それは、すべてその時の風向きによります。

というわけで、福島市に向かってなんか伸びてて、そのあと、二本松、本宮、郡山、須賀川、白河と福島県中通りをオレンジ色がのびて、さらに那須塩原のほうに、1マイクロの飛び地があって、「何これ、いやじゃん!」と思うのが正常な神経です。1μシーベルト/hというのは、これはかなりの汚染です。その汚染がどの程度健康に害であるかどうかというのは、お医者さんのところへ行って調べてください。僕は、どこがどれだけ汚染されているかということを、今まで一生懸命20カ月かけて調べました。これが現状の事実です。現在の汚染状況を、汚染された地図上の表現がこうなります。

栃木を過ぎて、群馬のほうへ行きますと、群馬が赤城山と足尾の間。ここは旧黒保根村ですね、現在の桐生市です。沼田とか川場のあたり、この辺が0.5 μSv/h の黄色がありますね。群馬では、この二つの地域がかなり汚染されているということが、群馬の汚染で一番ひどいところがここだと表現してあります。多分、利根、沼田の人がこの中に何人かいると思いますが、あなたたちの実家は汚染されています。群馬の中で最もひどく汚染されています。福島県と匹敵する汚染が群馬にもある、これは動かし難い事実です。「どこが汚染されていますか?見せろ」と言われれば、今すぐにでも見せに行けます。

前橋は、渋川あたりに、なんか線が引いてあって、前橋は白いところで、幸いなことに群馬大学荒牧キャンパスはさほど汚染されていません。汚染されたのは事実ですが、さほど汚染されていない方に入ると思います。

見るとわかるのは、山が汚染されている。群馬は山に囲まれていますが、人口密集地である前橋、高崎を囲んだ山がすっかり汚染されている。2,3日前に誰かが、群馬のもみじ前線、紅葉の見ごろの地図、まったく僕の地図とよく似ている。まさしく、そうなんです。今紅葉がきれいなところが汚染されています。これには理由があります。説明がつきます。

だけど、まあ、そういう関係にあります。ずうっと、関東山地を南下して、鷹の巣山とありますが、八王子のすぐそばまで、山沿いに汚染されています。わかりやすく言うと、放射能の雲が関東平野を覆って、山の方へいったときに、雨が降った。関東平野は雨が降らなかった。その日、3月15日ですが、関東平野は雨の予報でした。しかし、かろうじて雨が降らなかった。どこで降ったかというと、山沿いで降りました。その降ったところが全部汚染されています。この地図は、その日の雨がどこで降ったかということと、極めて相関がいいということを、後日気象データーと照らし合わせて確認しています。福島に関してもそうです。福島の中通りは雨、および雪が降った。いつ、どこで降ったか、どうやって前線がやってきて、雨と放射能の雲がぶつかったかということも調べてあります。ぶつかったところが一番ひどくなっています。

あと、注目すべきは、柏、取手、流山といったところが黄色ですね。東葛と呼ばれる地域です。葛飾の東部、まあ首都圏東部といっていいと思いますが、首都圏東部も汚染されています。これは沼田、川場と同じくらい汚染されています。この話もとても重要なんですが、これは裏の説明のときにしましょう。

次、表面の右下に小さく日本列島が全部書いてあります。これは「2011年4月のセシウム137降下量」。この大きな地図は、青森県から岐阜県まで、大きく取り出して書いてありますが、この取り出した部分が全部汚染されていると言いました。で、その外側がどうであろうかということを示したのが、この右下にある日本の地図です。これはですね、昨年4月に、セシウム137が降ってきたところを示してあります。みると、札幌5.7、鹿児島0.76、うるま市3.7、単位はベクレルパー平米 (Bq/㎡)。ベクレルというまた別の単位になっていますが、とにかくすべてのところでゼロでないんですよ。すべてのところで数字があるんです。欠測の宮城県を除いては。宮城県だけ欠測なんです。47都道府県の中で。で、すべて、0.12なんて一番小さいところもあるけれど、いくばくか降っている。日本列島全部汚染されました。日本列島すべてにセシウムが降り注ぎました。これが事実です。

たとえば、熊本県の数値は0.12で、それに比べて前橋は340なので、前橋は熊本の4千倍くらい(セシウムが)降ったんですね。(福島県)双葉郡は10万。前橋は340ですから、原発のすぐそばの双葉郡は前橋の300倍。ですから、双葉郡の300分の1が前橋であって、さらにその3000分の1が熊本としてある。まあ、そういったくらいで、まるの数が、7つか8つぐらいの、大から小まで、強く汚染されたところから、弱く汚染されたところまでありますが、やはり、すべて遠くまで汚染されている。これたとえば、アメリカとかヨーロッパで測るとどうなるかというと、多分ほとんど0.00いくつくらい。それは測っていないからわかりませんが、少なくとも、沖縄まで3.7 と書いてありますから、沖縄(うるま市)が前橋の100分の1汚染されている。まあ、そういう事実がここにあります。

これは、文科省がだしたものです。これは、降ったのを集めたの。お皿を置いておいて、1か月たって全部お皿のゴミを拾って全部分析したらでてきたという地図です。

しかしこっちは、お皿なんか置いてなくて、そのへんの芝生かなんか測ったらある感じ。それはぼくは、地質学者ですが、地層になっているわけです。堆積物として、ものが残っているという地図です。

こっちにかいている文科省のは、「その時降りました」という報告。僕は、専門が火山ですが、火山の噴火でいえば、こっちの地図は、行って、そのところへ行くと、昔の火山の噴火で降り積もった今でも残っている。こっちの日本地図(=文科省)は、その時、噴火した時、わたしんところに火山灰が降りましたよという報告。で、この2つには、大きな違いがある。火山灰が地層として残っているのと、火山灰が降りましたよ、という報告は、ざっくり言って1000倍くらい違う。だいたい、降った、というのは地層なんかに残らない。報告があっても残ってない、多くの場合。で、こっちは報告があっただけでなく実際残ってる。100年後、1000年後に測っても、これ確認できる。それを、事故直後にぼくが調べた。これは、検証可能。今後もずっと。今後サイエンスに入る。こっち(文科省)は、そんときのレポートか、たとえば宮城県欠測だから、はかってないんだから。だからわかんないし。あるいはどっか間違ってたかもしれないし、そのサンプルがないと復元不可能。こっちは、いくらでも、何百年後でも復元可能。まあ、そういう大きな違い。なんでそうこだわるかっていうと、科学者っていうのは、そういう再現可能性、自分がやっていることが正しい、誰か別な人が調べて、それが調べられることが保障されているかどうかということを、すごく気にする。これは、保障されている。僕のは。

▼裏面

裏返してください。「放射能汚染地図の誕生――地図の作成を通して見えたこと」これは、デザイナーがタイトルつけてくれました。いっぱい字が書いてあって、ここで読むのうっとうしいでしょうから、読まなくていいです。あとで、読んでください。図だけみましょう。最初にあるのは、2011年4月21日に発表した初版地図。これは、一番最初にインターネットで世に出した地図ですが、まあ、福島と、注目すべきは、松戸、柏、流山、首都圏東部の汚染0.5 μSv/h 線を表現している。4月21日の時点で、柏の汚染をこのように大きくとりあげていたのです。その下にある、6月18日のマップ。その改訂版ですね。これが一番すぐれてる。自分でみても。6月18日時点で、ほとんどこの表面の汚染がおさえられている。群馬はもちろん、柏はもちろん、それから岩手県一関も汚染されているんですが、それも気がついている。で、この時点で、ここまでわかっていたというのは、ぼくはこれは自慢でございます。これは、自慢していいだろうと思います。この時点で、私以外に、こういう、分布の認識を持っていた人はだれもいなかった。私だけが知っていた。そのあと、色々とテレビとか新聞とか、政府とかが動きはじめて、どんどん、情報が集積していくというストーリーになります。

で、自慢はそれくらいで、右側にある「チェルノブイリとの比較」。これが、重要です。つまり、1マイクロのオレンジ色が心配じゃないか?といっても、どれくらい心配なのかやっぱりわからないんですよ、私たちは。そのときに、一番参考になるのが、唯一の比較対象である、チェルノブイリです。チェルノブイリというのは、ソ連だったころ、1986年4月、原発事故が起こりました。チェルノブイリ原発が事故をおこしました。そこで放射能がたくさんでました。その放射能と、福島のこの事故と、どちらが多いか。少ないか。どれくらい違うのかという比較が、最も急がれる性質の研究であって、それをやりました。フクシマの図は、表(おもて)面を写しただけですが、右側のチェルノブイリは、ベクレルで書いてある。左側の福島はシーベルトで書いてある。僕が㏜で書いた。で、ベクレルとシーベルトの換算。それから、セシウム134と137のブレンド具合、こういう難しい問題が比較するにはあって、私はどうしたかというと、セシウム134はないものとして、137だけで比べました。その背後にあるのは、2年か3年か4年か5年たてば、もうセシウム134はなくなるんだから、137が長期的な害毒を及ぼすという考え方をとったことと、もともとチェルノブイリの地図が「セシウム137の地図でございます」と銘打っている。それが本当に137の地図かどうかが怪しい、134も入ってんじゃないかと疑いますが、一応そう銘打っていて、さらに(チェルノブイリの事故が、セシウム)137の支配的な事故だったんで、チェルノブイリに有利なように、福島に不利なように、ルールを決めた。セシウム137だけで比べる。それとベクレルとシーベルトの換算式は、右下に書いてありますが、こういうふうにして、比べて色を合わせたのが、これです。パッとみると、赤いところとか薄いピンクのところとかみると、チェルノブイリのほうが福島よりも3倍か4倍か5倍大きいように見える。そうなのかもしれない。でもさっき言ったように、チェルノブイリ有利なようにやったから、ちょっと福島にかわいそうなのかもしれない。まあわかんないけれども、私のやり方では、チェルノブイリの方が、3倍4倍5倍ぐらい面積は広い。つまり3倍4倍5倍の放射能がでた、ということになります。ただし、人口密度で考えます。僕は、ウクライナ、ベラルーシは行ったことがないですが、多分野っぱらで人があんまり住んでないんじゃないかと思います。一方日本は、大勢人が住んでいて、福島県だけで200万人住んでます。首都圏東部だって、500~600万人住んでます。そういう意味から言うと、同じピンク色の薄い、福島でいうと0.25 μSv/h のなかに住んでいる人の数を比べると、日本だと多分7,8百万人~1千万人くらい。一方、ウクライナやベラルーシに何人住んでいるか。この事故における、害毒を被る人間の数という上から言うと、福島の事故はチェルノブイリ事故に比べて小さいとは決して言えない、というふうにぼくは思います。これが、フクシマとチェルノブイリの比較。

次の2段目は、「2011年フクシマ放射能汚染の日時」。それぞれの汚染が、各地が汚染されていますが、各地それぞれ、何月何日何時に汚染されたの?って知りたいと思った。それを一生懸命調べた。その結論がここに書いてあります。下に棒グラフで観測された放射線量が示してあります。地図が5枚並んでいます。一番左、3月12日女川。女川というのは、仙台の北側にある地名。3月12日の深夜、北側にむかって放射能が流れて行って、女川を汚染した。これは、小さかったけど、南相馬から女川が3月12日の夜。3月12日には、1号機の水蒸気爆発が起こった。あれは、15時か16時だったですが、汚染されたのは、南相馬が21時、女川が13日の午前1時50分。未明です。12日の夜から13日の朝にかけて、北側が汚染された。これは小さかった。一番大きかったのが3月15日、その3日後。この前日3月14日には、3号機の爆発がありましたが、その爆発の時には汚染されてなくて、15日に日付が変わってから、大量の放射能の雲が、南下してきて、関東地方上を覆って、それがずうっと山沿いに降りて行って、こういった汚染が生じた。夕刻になると、もうひとつまた別な濃い雲が、まっすぐ北西方向に、飯館・福島の方向に向かって流れて、これが濃い汚染を作った。この2つによって、15日の朝と夕方の放射能の雲によって、表面の地図の汚染の、7割か8割の汚染が作られた。ポイントは3月15日です。さて、みなさん、去年の3月15日何をしていたか?君たちは高校2年生だったでしょうね。3月15日に何をしていたかということは、やはりクリティカルです。これは当初から、3月15日何をしていたか、ノートや母子手帳みたいなのに書いておけ、という話は当初からしていましたが、日増しに3月15日はクリティカルです。むしろ、セシウムよりヨウ素で。これはセシウムで地図を表現しているだけであって、3月15日の空中からのヨウ素吸引というのは、これはかなり重要な問題であって、これは、前橋においても群馬においても、私はもう年寄りですから、まああまり関係ないんじゃないかなと思いますが、やはりみなさん若いですから、3月15日に、昼間何していたか。前橋に雲がきたか?それは調べればわかります。何分までは、わかりませんが、何時という時間の単位では調べてありますので、その時あなたたちが外で、公園で遊んでたとか、家の中でしっかり勉強していたかとか、どうだったかということは、結構重要なことだろうと。個人的には、個人の防御としては重要だ。たとえば福島県内とか、東京で小さな子供をもっている人なんていうのは、それを一生懸命調べて、お医者に連れてって、甲状腺検査したりとかそういった人もいる。まあ、そういう人たちはちょっとやり過ぎな気配の人も見えますが、でも、全体的に見て、3月15日に何をしていたか、ということは極めて重要な要件にあたると思います。これは動かせません。

15日でだいたい終わったんですよ。5日間放射能ほとんどでてない。で、20日です。3月20日の夕刻から北側にむかって、風がなびいて、放射能がでて、米沢、山形、一関。一関というのは、宮城県境に近い、岩手県南部です。一関が汚染された。3月20日の夜から、21日の朝、これ連続。風が北へ向かっていたのが、ぐるっと回って南へ降りて行ったのが3月21日。3月21日日付が変わって朝方になって風が、このとき大雨だったんですね、関東地方は。21,22,23とジャージャー降ってた、雨が。その時、南に放射能の雲が来て、細くずーっときて、柏、東京の江戸川区ぐらいまできてる。それ以上いけなくて、ほとんどそこで足踏みした感じで、行ってる伊豆半島、静岡まで。静岡茶が汚染されたのは3月21日。3月21日というのは、柏を中心として、ヘビーな汚染だった、というのがわかったクロノロジー、日時であった。で、答え。汚染は、3月12日から23日までの約2週間でした。そのあとは、原発から垂れ流し状態ではありますが、毎時1億ベクレル出てるとかいって、みなさん恐れていましたが、3月12日からの約2週間は、1億ベクレルじゃなくて、1兆じゃなくて、1京かな、もう桁が6つ7つ大きいくらいの大量の、途方もない、放射性物質がでました。この2週間。あと、まだでてますけど、それはゴミみたいなものです。その辺にある、その辺に落ちている放射性物質が舞いあがってあなたの口や鼻の中に入るほうが、はるかに危険です。現在福島第一原発は危険ではありません。危険はどこにあるか?そこにあるほこりです。道端にある放射性物質です。これが危険です。福島の事を心配している場合ではない。去年3月に、すぐそばに降ってきた放射性セシウムが、再びあなたの体の中をアタックすることを避ける。それが、一番の危険から防御する方策であります。福島第一原発から垂れ流し状態になっていることを心配するのは愚かです。

もうひとつ、言いたいことがあるんですけれど、これは非常にセンシティブなことになって、表現を気をつけなくてはいけないんですが、汚染は、3月12日の1号機の爆発、14日の3号機の爆発、あのおどろおどろしい爆発を見て、みなさん放射能がでたと思っていると思いますが、違います。あれは、爆発しただけです。あの時放射能はでていません。放射能は、そうじゃなくて、ここには何て書いてあるかというと「こっそりでた」と書いてある。あ、違うか。最初は、こっそりでた、と、静かに、誰にも見られないように、放射能はこっそりでたんだ、と言ってました。それでも不十分でした。間違っていました。ここ(地図裏面2段目)には何て書いてあるかと言うと、「原発から大量の放射性物資がでたのはこの瞬間ではありませんでした。放射性物質が大気中にでたタイミングは、原子炉の圧力低下とよく符合するようです」と、非常に控えめに書いています。原子炉の圧力低下とは何か。原子炉の圧力低下というのは、原子炉が自然に圧力低下するんじゃない。人がボタンを押したんです。ベントという操作をしたんです。ベントという操作をして、これが出たんです。間違いないです、これ。この2,3カ月の情報分析、細かいことを出された情報を見ると、間違いないです。風がそっちへ向かっているけれども、かまわないから、ベントしたんです。あるいは、風がそっちへ向かっているけれども、ベントしないともっとひどいことになると信じて、ボタンを押したんです。で、もっと言えば、スピーディーという風向きを知る、スーパーコンピューターで計算するものがあるというのは、ときどきみなさん聞いていると思いますが、ベントすればどちらへ毒がまわるかというのは彼らは知っていた。彼らは知っていたけれども、その情報はださなかった。これが事実です。分かりやすく言えば、福島市に毒がまわるというのはわかっていた。しかし、原発のそばから福島市に逃げていった人は、スクリーニング調査と言って、放射能がついてないかどうか調べなくちゃいけないから、そうしないと、体育館に入れさせられないから、外で待ってくれと言われて外で待たされました。その時に放射能が降り注いだ。そういう事実があります。かなりひどいことが行われたと思っています。もう少しこのことは、まとめてお話するなり、書いたりしたいと思いますけれども、3月15日のスト―リーというのは、多くの人がまだ知らなくて、みなさんに知らしめなくてはならない事柄が、山のようにあります。ということで、言いたいことは、これは、原子炉が地震と津波で痛めつけられて、あれよあれよという間に、放射能がでてきて風下に向かって降りそそいだのではなくて、原子炉を手当する必要があって、人がボタンを押して、ベント=圧力開放したことの結果として、福島市とか群馬県とか首都圏東部とかが汚染された。これが、調べてわかった事実です。

そんなうらみがましいことを言っても、もとには戻りませんから、そんなことで戦うのは賢いか賢くないか私にはよくわかりませんが、まず事実はっきりさせます。今すべきことは、自分の身を守ること。先ほど言ったように、3月15日何をしていたか。けっこう重要だと思います。柏とか松戸の人は、3月21日のことを15日以上に心配する必要があるかもしれませんが、群馬大学の1年生にとっては、3月15日は、君たちアタックされている。君たちはその時、群馬大学生ではなくて、高校生だったろうが、だいたい群馬大学の教育学部の学生は8割9割が群馬県の出身者ですから、多分群馬県内の高校生であって、3月15日ヨウ素にさらされたんだろうというふうに、僕は想像します。で、こうやっておどしますが、全員死ぬわけではないので大丈夫です。選ばれて死ぬんです。これは、確率の問題ですから。100人に一人とか、1000人に一人とか死ぬんです。自分はそうでない。99人だとか、999人だとか思えば、楽しく暮らせばいいんです。まあ、全体的に見てね、県知事であるとか、教育長であるとか、そういった立場の人、群馬県全体をみる人は、やはりそういうリスクに、地元の大切な市民が、子供たちがさらされたという知っておくべきだよね。まあ、個人の側から言うと、これは確率ですから、それも小さい確率ですから、100分の1とか1000分の1とかです。あるいは、もっと小さいのかもしれない。1万分の1かもしれない。でも、必要のない艱難辛苦を君たちが舐めさせられたということは、事実です。君たちには、まったく責任のない事柄を、害毒を浴びせられたのは事実です。で、今ここに100人います。110人います。110人のうち1人、人生台無しにされるかどうか、そういったくらいの危険度でございます。具体的に言うと、甲状腺がんを発症して、手術して、あんまりこう言うと、素人が言うと間違えますが、甲状腺がん発症しても死なないんだって。死ぬことはなく、切って、チェルノブイリネックレスといわれるけど、(首のまわりを)切って、甲状腺ってホルモンをつかさどるところだから、毎朝ホルモン剤を飲む。一生。死ぬまで。で、それだけでいいんだろうと、私思っていたら、「いや、そんなことはない。転移するんだよ」という人もいます。がんというのは、転移しますからね。そういう、どこまで、医学的に危険にさらされたのか、よくわかりませんが、浴びる必要のないヨウ素を浴びたのは事実です。あと、安心情報で、ネット中継しているから、あんまり言いませんが、群馬は、後ろからついていくから。もっとひどいところ、他にあるから。何か異常が発生するとしたら、そっちが先だから。それ見てからおっかければ、多分大丈夫。ちょっとあまりよそ様には言えないけれど。群馬は汚染された度合は低いから。たとえばよそ様の100分の1くらいだから。たとえば、福島県で100人に1人がそうなるとしたら、群馬県だと1万人に1人。多分そんな感じ。かなり確率低いということを、安心情報として。あんまり脅し過ぎてもいけないから。おどしすぎたかね。。。今さらじたばたしても、しょうがないことだよね。私は研究者だから。学者だから。過去の事実が何であったかということを知りたい。君たち困ろうと困らない。事実はなんだったか知りたい。そればっかり考えているからね。そのことを聞かされて君たちがどう思うか。そこまで配慮していない。配慮しないから、私は学長から怒られたりしていますけど、配慮しません。過去何があったか知りたい。同じような話は、君たちが2年生になって、「子どもと世界」で、多分また同じような話をするかもしれません。その時僕が、来年担当するかどうかまだ決まっていませんが、浅間山のだいぶ大きな噴火でここが埋まってしまう話ね、そういったものをどうするか、そういうことを考えるっていう話を生活科でやります。僕はいつもそういうことを考えている。人が死ぬ話はいつも考えている。それが、病気みたいに、ほとんど確実に死ぬとかいうそういう話じゃなくて、すごくまれに、何万年に1度、何万人に1人、そういう現象にとても興味がある。それをどうすればいいのか。それをはかって、それを社会としてどうやって対応するのがいいか、あるいは対応しない方がいいか。そんなこと忘れて楽しく暮らす、というのは確かに良い選択肢なんですよ。僕自身もそういうことやっている部分もあって。この放射能がそれにあたるかどうかというのも関心もって見てる。この放射能で、3月15日どうたらこうたら言っわれたって別にいいじゃない、そんなの関係ない、何も見えないじゃない、楽しく暮らしている人の方が今ほとんどだよね、日本中。99.9%の人がそうやって暮らしているよね。ほんとにそれでいいの?っていうところが私のギモンなんです。

次、3段目「焼却灰のセシウム」
これはですね、さっき表面の4月に降ったという話と中間ぐらいにある図です。焼却灰のセシウムとは何かというと、みなさんが生活ごみを出します。「今日はゴミの日で燃えるごみ」とか出すでしょ。それを各市町村が、焼却炉で焼却します。そうすると灰になります。灰の中にセシウムが濃縮されます。毎回灰はセシウムはですね、煙突からでていかないんです。焼却灰の中に残ります。いつもセシウムはどうやって測るかっていうと、㎏あたりで測るんですよ。水が入っていたりすると重い10キログラムあたりいくつとなるが、それが焼却炉に入れて燃せば、濃縮されるわけです。㎏あたりではかると、すごい濃縮されるわけです。それを調べました。これは、各自治体が報告している値を、僕が地図に落としただけでございます。見ると、福島市とか郡山市とか9万5千とか、8万8千とか、柏市とか松戸市とか7万とか4万7千とか。東京都江戸川区1万2千とか。一関も3万。僕の地図で、赤いところ、濃い色のところは、このように大きな数字になっています。どこまで数字があるかというと、青森県まであります。札幌もあります。西の方はですね、静岡、名古屋まで100を超えています。京都、大阪、神戸あたりが20とか30とか10です。そして、九州に行くと、大分、長崎、ND。NDというのは、Not determinedで、測れなかったという意味です。測ったけれども、数値として検出できなかった。まあ、言ってみればゼロです。ゼロだとははっきり言えないけれど、まあゼロっていう感じです。つまり、九州の焼却灰は、汚染されているとは認められない。汚染されているかもしれないけれど、汚染されている、と積極的に言うことはできない。「神戸までは汚染されているみたいよ、名古屋までは結構じゃない?」そんな感じです。「関西と北海道って、同じくらいの汚染じゃないですか?」そんな感じです。

で、小笠原村が書いてあります。伊豆諸島の八丈町、小笠原村115。小笠原村は、九州より遠い。九州までは1000キロぐらいですが、小笠原までは、確か2000キロくらいあります。「小笠原が115なんて変だ、NDであるべきなのに変だ。」と私は思っていて、これは「小笠原丸」という物資運搬船が、東京の汚染された食糧を運んで、それを村の人が消費して、ゴミ出して、焼却炉からでてきたんだろうとずっと思ってました。でも、僕がそれを書いたら、小笠原村の熱心な人が、どぶの泥をもってきて、八王子の測定所に持ち込んで調べた。「先生、出ました」と。小笠原は汚染されている。2000キロ離れていても。つまり、南の方に放射能の雲がいった。そういったストーリーもある。こうやって、調べて、みなさんに情報をだしていくと、どんどんそうやって貴重な情報が集まってくる。小笠原は、小笠原丸という人為的な汚染ではなくて、自然状態で、風によって放射能が運ばれて汚染されたんだということが、事実としてわかりました。というわけで、かなりの広範囲の汚染が、生じている、ということであります。

1番下、付録。「セシウムは、いまどこにあるの?」これは、この地図を作ってくれた、主に女性の方々が、つけてくれたものであります。生活感あふれるわかりやすい絵が付いていて、子供たちも、これをトイレにはるとよく見ている。お母さんがトイレにはっておくと、こどもたちはよく見てくれるそうです。何が書いてあるかというと、ポイント。「2011年3月に降り注いだセシウムは、いま、土やほこりにくっついて移動しています。」ほこりにくっついています。いいですか。その後わかったんですが、芝生のどこにあるかというと、芝生の地表から、2センチ以内にあります。5センチも10センチも20センチも下の方にしみ通っていません。最初のころは、地下水とか井戸水といったところからセシウムが出るんじゃないかとヒヤヒヤしていました。でも、でないで、その後、深さごとに、農学部の農学の方が測って、ほんと表面に残っている。表面2センチのところにあって、非常に信憑性があります。そうだと思います。セシウムは今、地表をウロウロしている。下の方に浸み通ってない。というわけで、たとえばいま枯れ葉の季節ですが、葉っぱが木から落ちますが、ああいう葉っぱにくっついているんです。去年もそうでした。去年僕はこの辺で掃除している人がいて、思わず注意したこともありますが、葉っぱにくっついてます。また葉っぱは特別で、セシウムを集める機械だと僕は見ていますが、「落ち葉のプール」なんていうのはやめた方がいい。公園などで落ち葉の中に入って喜ぶ子供の遊びがありますが、ああいうのは、あと10年くらいやめてほしい。葉っぱの他に、先ほどから話している側溝、どぶですね。雨どいというのは、屋根に雨がふって、屋根のところに雨どいで集めて、どっか地面に流しますね。地下にそのまま流してしまうようなシステムだといいんですが、それを地表にジャージャー流している旧式の雨どいがあります。そこへ行くと、非常に効果的にセシウムを集める装置ですから、その辺の数値の20倍30倍ぐらいはすぐいく。群馬でも、雨どいの「ここ、すごく強そうだな」というところにあてると、1μすぐいく。どぶもそうですね。そういうところにありますので、気をつけてください。たとえば、その辺のサッカー場なんていうのは、もう土で、ぐちゃくちゃになっているだろうから、あれはたいしたことない。で、アスファルトはどうかというと、アスファルトはみなはがれちゃってきれいかと思ったら、アスファルトは浸みこんでいる。アスファルトの線量を下げようとするときには、アスファルトの張り替えをしないとだめ。群馬は、前橋高崎はそれほど深刻な汚染ではないから、そこまでやる必要はないだろうけれども福島県内、まあけっこうアスファルトに浸みこんじゃって手がつけられない状況のところもあります。あれは、張り替える以外に手がない。ベンチなんかもそうです。木のベンチ、プラスチックのベンチも浸みこんでます。僕は調査にでかけて、ランチを食べようかと思うときは、必ず(シンチを)ベンチの上に置いて、0・3マイクロ以下でないと座りません。1μ越えのベンチもいくらでもあります、福島なんかに行くとね。ベンチ座ると生殖器直撃だから、僕は前から怖くて。君たちも気をつけた方がいいんじゃないかなと僕は思うけど、お医者じゃないから、確かなことはわかりません。

次は食べ物ですね。食べ物は、きのこが一番ひどい。きのこというのは、セシウムを集める機械です。きのこというのは、菌糸といって、足を張り巡らす、1mも10mも。しいたけは10センチくらい。自分の体の10倍も100倍も、遠くまで菌糸を出すの。そっからセシウムを集めてくるの。だからものすごいセシウムを集める機械で、正直日本のきのこは、今、ちょっと。。(×)ってかんじ。群馬なんて(だめ)長野県だって基準値(100ベクレル)超えるのでてくるよ。愛知県くらいまで十分でてくるよ。九州だったらいいだろうという説もあるけれど、九州もまあ、いろいろと問題があって、九州産と言われても本当にどこかわかんないし、原木をどこからもってきたかわからないし、今、しいたけをはじめとするきのこは大変危険。そういったってもう20カ月食っちゃったという人が多いだろうけれども、きのこは大変危険。僕は弁当に入っているときのこは出して食ってるよ。時々、でもおいしそうだと思うと1つくらい食べるけどね。1つくらい食べても死にはしないが、きのこが好きだからと多量に食べるのは、やっぱりやめたほうがいいよ、これはマジに。すごいよ、きのこのセシウム濃縮能力というのは。チェルノブイリからも知られていた、まったく、全然新しくはないことであります。きのこが一番危険。次に、ワカサギとか、淡水魚。赤城大沼のワカサギ、あれはだめだよ。赤城大沼は閉じていて、あそこに全部セシウムが入ってきて逃げ場がない。あそこのワカサギは、福島の桧原湖より高い。ワカサギ危険。アユも危険。陸水の魚は危険。僕は食べない。事故以来ずっと食ってない。陸の魚は食べなくても我慢できる。魚は外国からくるし、刺身は食うけど、海はまだ大丈夫だと思うけど、まあ、間違っているかもしれないけれど、だけど陸水はだめ。陸の魚は食べない、というのが僕のやり方。まあ、参考までに。君たちはわかっていて、それでも好きだから食べるのはかまわないけれども、僕はそうしている。それから野生動物の肉。鹿だのいのししだの。これらは苔だのなんだのきのこだのセシウムが集まっている物ばっかり食べているから、自分の体がセシウムになっているわけ。だから、ブロイラーで飼育された鶏は大丈夫。だけども、外で好き放題していた、知恵がなくてセシウムが来ているなんて知らない動物・イノシシだの鹿だの熊だの、そういう動物はみんな、体の中がセシウムだから。あれらは、極めて危ない。それから、季節は違うけれども、タケノコ、山菜。これも極めて危険。畑はいくらかまし。だけども、山菜は危険。毎日毎日農水省が何百と測っています。その報告をみて、どういう食品があがっているかを調べるとよい。山菜はよくでる。くりとぎんなん。栗はだめなんだよ。先日木更津に調査にいって、「よく遠くからいらっしゃったね。栗むいたばかりだから、どうぞ召し上がれ」と言われ、「栗?」と思ったけどもすごくおいしそうでやっぱり1つ頂きました。1つくらいいただくのは、します。ぼくだって。だけども、常食するのはやめとけ。何にセシウムが入っているかというのを今ご説明しています。一切食べるなと言っているわけではありません。わかってて食うのは、それは君たちも18歳、19歳だからいいですが、「知らなかった」じゃかわいそうだろうと思って、説明してあげます。あと、米の話。米はですね、大量に食うから。部活やっている男子学生なんて、一日1キロくらい食うだろ。まあ、1キロは大げさでも、500グラムくらいは1日食べると思う。で、キロあたり100ベクレルが、今の基準値ですから、主食は結構ベクレル低くても、注目すべきだと思うんで。米は幸いなことに、セシウムはあまり入らない。特に、玄米でなくて白米にすれば。酒を飲むときは純米吟醸に限る。18歳だから、だめか。米は玄米やめなさい。健康食品玄米やめなさい。全部白米にしなさい。そういった工夫です。お願いします。だから逆に言うと、ぬかみそなんダメだぞ。ぬかみそなんか、米の外側をとったカスを使って漬物を漬けているわけだから、あれセシウム摂っちゃうよ。ぬかみその類は、気をつけてください。それから、群馬は小麦の県ですね。そばは長野ですが。まあでも、群馬にもそばはあって、残念ながら、そばと小麦はセシウムが高い。あまり言われていないけど、群馬の小麦は結構高いんだと思う。ほとんど測られていない。米に注目がいっていて、そばと小麦は割と軽視されているけれども、水田でのセシウム移行はどうも少ない。これはチェルノブイリの経験ではなかった。チェルノブイリには水田がないから。わからなかったので去年恐れていたのですが、結果的には、水田でのセシウム移行は軽微だった。ゼロじゃないよ。でも一方、そばとか小麦とか畑の穀物への移行はやはりある。そばとか小麦は大量に食べるから、その分、考えて、注意して、選んだほうがいい。ぼくは、家ではランチのときには、水沢風うどんを食べます。98円。その隣に「国産小麦使用うどん」というのがある。で、どっちがおいしいかというと水沢風うどんの方がおいしいから、前から買っていた。でも、このあいだ1度やめたんだよ、群馬の小麦がヤバイっていうから。でも、よく考えてみたところ、国産があって、水沢風うどんだから、これは外国産の小麦だろうと思って、98円だし、で、また食べるようになりました。そうやって工夫して、産地を想像して生活していただくことが肝要かと思います。僕はそうしています。以上、これでだいたい説明したような気がする。

質問があったらおうけします。(一般の人)落ち葉にくっついているセシウムはどっちからくるのか?内側から来るのか外側から来るのかというご質問です。外側からです。外側から葉っぱに付着するんだと思います。ですから、あんぽ柿がひどいでしょ。ああやって空気にさらして作った食品のベクレルが高いでしょ。みんなこのへん、セシウムが舞っているんですよ。ということだと思います。

(学生に)おどされた?そう。いいことだ。少しぐらい脅されたほうがいいよ。これまであまりにもぬるま湯で、何も知らされないでさ、のんきに暮らしてたもんね。情報が曲がってるよ。情報伝達が。
学生さん何か質問ありませんか?
はい、なんですか?技術の学生は、栽培で大学の農場があって野菜をつくっているがそれが大丈夫かという質問です。なんか、心配性な男の学生だね。サツマイモとジャガイモとナス?大丈夫だろ。根菜はね、地面の中は多分大丈夫だと思う。空中になっているやつは、よく洗って食べればいい。僕は大宮に住んでいるが、何を買うかというと、埼玉県の野菜は買うよ。茨城栃木の野菜は買わない。僕の地図を見ればわかるように。群馬も、嬬恋産のきゃべつは買う。前橋のさつまいもは買うと思う。要するに、もう汚染されちゃったんだから、この地図のところ全部汚染されたんだから、汚染されてないもの食うのは無理。外国に行かなきゃ無理。実際それで外国に行った人もいる。だけど、この国で、食って、生活してくって決めたんだから、なるべく汚染の少ないものを選んで食うということを言っている。前橋だったらそんなに汚染されてないんで、農作業してそれを食べるというのは、僕はいいんじゃないかなと思うけど。

他に質問ありますか?
フクシマという表現がカタカナだけどなぜですか?と聞かれています。なんて答えればいいのか。僕には、表現の自由があると思いますけど。そういう話じゃないですか。ちがいますか。ああ、君が(フクシマという表現が)嫌いですか。じゃあ、この地図返してくれる?嫌いなもの持って帰りたくないだろ。そういうレベルの話です。ちがいますか。あなたに、ぼくがフクシマとカタカナで書くな、と言う権利がありますか?ありませんでしょ?じゃあ、いいじゃないですか。

他に質問ありますか?
一般の方は8人いらしています。女性4人男性4人。リピーターの方が多いですね。今日初めていらした人、手を挙げてください。3人だけです。今回は少ないです。もう1年たっているから。去年は、たくさん来た。去年は「学生が前の方で寝ていた」と驚いて帰っていきました。「お前ら死にそうだっていうときに、なんで寝てるんだ」とあとで言ってました。去年はパワーポイントでやったからしょうがない。今年は地図をみんなに渡して、説明して、やったから、ちゃんと聞いてもらえた。今日はちゃんと成立したよね。興味のない100人からの学生さんに、興味を持ってもらえる、ひきつける授業をするかは、日々工夫しております。今日はちゃんとできました。よかったです。他に質問ありますか?じゃあ終わりにしましょう。(2012年11月6日 公開授業)

コメント

「私は配慮しません」
この先生の一言に心底安心感を覚えたのは私だけかしら。
もちろん、前後のお話しがあっての事ですけど。
これからも先生にはそのスタンスで突き進んでいっていただきたいです。
上手いこと、耳触りのいい、ちょっとは自分ところも庇っておこうかなんてちっとも考えてらっしゃらないのですね。
そんな学者さんもいるのですね。
もっとどんどん自慢の研究成果を世の中に発表してくださることを心の底より期待し、また応援しております!
よい記事を読ませていただきました。
ありがとうございました。

  • 2012/12/27(木) 01:01:57 |
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  • 気仙沼市より #-
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