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早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

2011年3月に東京を襲ったヨウ素

youso18.png
かばきち @tokabakichi 作図

岩手県盛岡市から神奈川県茅ケ崎市まで。文科省のデータは3月19日からしか公開されていないので、21日のピークが著しい。関東地方はどこもヨウ素襲来を受けている。しかしこの時期より前の3月15日に、より多量のヨウ素が東京に襲来してた。東京都産業労働局が世田谷で毎時測定した大気中のヨウ素が下図だ。単位はBq/m3。

setagaya.png

3月15日09-12時の3時間に屋外でどれだけ吸ったかで、今回のヨウ素被ばくはほとんど決まった。成人は1時間に1m3の空気を吸うそうだから、世田谷で3月15日午前を外で過ごした人は、400ベクレルのヨウ素131を吸いこんだ。子どもの呼吸はその半分だそうだから、200ベクレルになる。

コメント

屋内でも吸うのでは?

ヨウ素がきた時、屋内にいても それなりに吸うのではないでしょうか?外気と完全に遮断はあり得ないと思うのですが・・。それと、半減期が8日なので、単純に16日目でも4分の一ある様な気がします。こうして半分半分するとヨウ素が完全になくなったと言えるまで1年位かかるのでは?更にヨウ素が来たならセシウムも他の核種も来てて、たとえば半減期30年のものは まだ1年半では ほとんど残ってるはずで、福島からの放射能は桁が減ったとしても未だ止まってないので、東京にも降り続けている 塵も積もって山となっている  という考え方は、間違っていますか?  科学的に討論するレベルにはないのでしょうが、文系的 直感的には こんな風に思います。

  • 2013/01/16(水) 18:43:44 |
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  • 大阪在住 #-
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3月15日に東京を襲ったヨウ素についていえば、それは風に乗って通過しました。大阪に届いたかもしれませんね。
セシウムは地表に落ちたので、いまでもそこから放射線を出してます。

  • 2013/01/16(水) 19:13:10 |
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  • 早川由紀夫 #eWKQhjJU
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ヨウ素131来襲は9-12時でしょうか?

NHK特集でヨウ素131の拡散シミュレーションを放送していましたが、2011年3月15日に関東地方を襲ったのは5時~9時位になっていました。
ヨウ素131は早く来たけどβ線が主体なので計測されなかったのでしょうか?
それともシミレーション精度が悪いのでしょうか?

  • 2013/01/20(日) 18:09:15 |
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  • 東京在住 #HfMzn2gY
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プルームの水平・垂直度分布

3月15日朝の東京近辺の放射線量を調べてみました。
4時~5時位でさいたま・新宿・千葉で0.1μsv/hに上昇、6~7時に川崎・横須賀で0.2μsv/hでした。
これは4時~5時に東京湾に濃度が高いプルームが通過したのか?
それともさいたま・新宿通過時は、プルームの高度が高く、川崎・横須賀で降下してきたのか?
プルームは関東へどのような高度で侵入して来たのか知りたくなりました。

  • 2013/01/20(日) 23:34:43 |
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  • 東京在住 #HfMzn2gY
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火山灰と放射性物質

早川先生
いつも科学的に根拠のある解説をありがとうございます。
火山灰と放射性物質は気流によって遠くまで拡散する点が似ています。
火山灰の成分を調べた所、カンラン石・輝石・角閃石・ザクロ石・長石・石英などでした。
これらはみな比重が異なりますが、ヨウ素131・セシウム137なども比重が異なります。
より比重の大きいヨウ素131が低層を構成して関東地方を襲った可能性も考えられるのでしょうか?

  • 2013/01/24(木) 00:47:47 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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いいえ。密度よりもサイズが支配します。その考えは、プルトニウムは「重いから」遠くまで飛ばないと同じです。誤りです。

  • 2013/01/24(木) 04:30:44 |
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  • 早川由紀夫 #eWKQhjJU
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ヨウ素131にマスクは有効?

早川先生
明快な回答を頂きありがとうございます。
今まで疑問でしかたなかった為、恐縮ですが質問させていただきます。
セシウムについては東京大学の先生が当日使用した不織布マスクを分析して市販のものを使用していればほぼ吸引を防げたとの研究成果を発表していますが、ヨウ素131は不織布マスクで防げたのでしょうか?
サイズに関する知識が無く申し訳ないのですが何卒よろしくお願いいたします。

  • 2013/01/24(木) 22:33:12 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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セシウムと粘土鉱物

早川先生
地質学の観点から粘土鉱物とセシウムについて御教示をお願いいたします。
粘土鉱物は層状構造を持ち層間にセシウムが入り込んでしまうようです。
土ぼこりは粒径の小さい粘土が主体です。
そうするとグランドで子供たちが走り回ると土ぼこりがたち、粘土鉱物と一緒にセシウムを吸い込んでしまうように思いますが正しいでしょうか。
実際に学校等で吸引器等で土ぼこりを吸い込み分析した事例をご存知でしょうか。

  • 2013/01/27(日) 20:33:59 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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火山灰と粘土鉱物

調べた所、セシウムを吸着する粘土鉱物は、火山灰が変質したもので、火山ガラス・長石が変質したものがそれぞれ主にアロフェン、加水ハロイサイトになるようです。
アロフェンは構造がはっきりしないようですが、加水ハロイサイトは、層状構造を持ちセシウムを吸着するようです。
関東ローム層の主要粘土鉱物の為、関東地方のグランドは気を付けた方が良いように思います。

  • 2013/01/30(水) 23:10:49 |
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  • 東京都在住 #E6kBkVdo
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グラウンド表面の放射能

粘土鉱物にセシウムが吸着していることがわかり、実際に東京周辺の学校のグラウンドにどのくらいの放射能が検出されているのか、検索してみました。
各自治体等の調査結果から深さ5cmの土壌調査で50~200ベクレル/Kg程度は検出されています。
また、今までの調査で放射能は地表面から1cm位のところに90%程度が留まっている事がわかっていますので、実際に子供たちが活動するグラウンド表面(1cm)の放射能濃度は、225~900ベクレル/kgになります。
現に東京都健康安全研究センター(東京都新宿区百人町)でも5cmまでの土壌に790ベクレル/kgのセシウムが検出されています。
建設用土砂の搬出基準は、100ベクレル/kgとされましたが、なぜ放射能の影響が強い子供たちが、100ベクレル/kgよりひどい環境で授業を受けているのでしょうか?
どなたか御存知の方はいらっしゃるでしょうか?

  • 2013/02/02(土) 02:29:41 |
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  • 東京都在住 #GIACwNvs
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2011年3月のグラウンド

早川先生の資料を見ると2011年3月、関東地方にヨウ素131が大量に降下したことがわかります。3月15日分を含めると10万ベクレル/m2くらいは降下しているようです。放射性物質は初めはすべて地表面にあったわけですから、これらが風で舞ったらさぞかし危険だったように思います。
文部科学省の報告では再浮遊は100万分の1とされ安全との判断になりましたが、風や土ぼこりを考慮しての判断だったのでしょうか?
グランウンドで走り回っていた子供たちが本当に心配になって来ました。

  • 2013/02/07(木) 00:18:04 |
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  • 東京都在住 #GIACwNvs
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学校グラウンドの放射能汚染

早川先生の以前のブログで「風速と空中セシウム量の関係」を拝見させて頂きとても興味深く感じました。
このなかで「最大瞬間風速が8m/s以下だとセシウムは空中をほとんど舞わない。」と言う記述があります。
ただ、気になったのは、データの測定場所が引用元が福島県原子力センター福島支所の2Fということです。
子供たちが走り回るのは建物の2Fではなくグラウンドです。
サッカーなどをしていると土ぼこりがもうもうとたちこめます。
教育的観点からグラウンドでの放射能の影響を調べていただくことは出来ないでしょうか?

  • 2013/02/08(金) 22:24:42 |
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  • 東京都在住 #GIACwNvs
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足立区や豊島区など他の地域もだいたい午前中に降ったんでしょうか?

  • 2013/03/02(土) 13:31:43 |
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3月15日の東京

3月15日の空気中にあった放射性ヨウ素(131+132)は、世田谷で9時から急上昇して10時~11時で522Bq/m3、台東区で11時~12時1170Bq/m3です。
午後にも17時~20時位で放射線量がかなり上昇しています。東大の放射線量は、11時30分より前がありませんが、本郷あたりの午前中のデータを知っている人はいないでしょうか?

  • 2013/03/03(日) 22:04:58 |
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  • 東京都在住 #AIlHpmOk
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濃度

PM2.5はμg/m3の単位ですが、東京を襲った時の放射能はμg/m3であらわすとどのくらいでしょうか?

  • 2013/03/08(金) 18:12:36 |
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3月15日のキャベツ

早川先生
雨が降る前の2011年3月20日に以下のようなヨウ素131の暫定規制値のキャベツが見つかった場合にm2当たりの汚染を推定するには以下の計算であっているでしょうか?
・測定値 半径9cmのキャベツ=1kg ヨウ素131測定値=2000Bq/kg
・仮定:キャベツを球とみなし表面積の3/4が乾性沈着で汚染されたと仮定
汚染の計算:球全体の面積=4×3.14×9cm×9cm=1017cm2
汚染面積:1017cm2÷4×3=763cm2
1m2での汚染換算:10000cm2÷763cm2×2000Bq=26212Bq/m

  • 2013/03/26(火) 22:14:30 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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キャベツの面積は、断面積を用いるのがよいでしょう。9*9*3.14

  • 2013/03/26(火) 22:23:37 |
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  • 早川由紀夫 #eWKQhjJU
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3月15日のキャベツ

早川先生ありがとうございます。
キャベツに乾性沈着したヨウ素131とセシウム(134+137)の比はおおよそ10:1程度のデータが多く、この比と文部科学省が公表したセシウム汚染からヨウ素131を逆算するとキャベツの断面積で計算した方が汚染量が少し多いように感じるのですが、ヨウ素とセシウムの比は、実際に10:1くらいだったのでしょうか?

  • 2013/03/26(火) 23:34:01 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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科学

早川先生
原発爆発が爆発して科学者の方々から聞いた言葉ですが、これは科学的に有益な助言だったのでしょうか?
・東京は200km以上離れているから安全
・放射性物質の粒径は非常に小さいのでマスクをしても無意味
・プルトニウムのように重量の大きい物質は遠くまで飛ばない。
・放射線は距離に応じて減少するから安全
・放射性物質は粘土に吸着されてしまうから安全
・吸い込んだり食べたりしてもシーベルトへの換算式があり大した量ではなく健康被害はない
今考えてみると多くは限定条件のもとでの話で、実際の生活環境では適用できず間違った助言も多かったように感じます。何か抜けているように思えてなりません。なぜ実証的な考えが持てないのでしょうか?実環境では実証されていないことばかりではないでしょうか?不思議で仕方ありません???

  • 2013/04/14(日) 01:04:35 |
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  • 茨城県民です #PwpKwEEE
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3月15日のキャベツ

スーパーでキャベツの形を良く見て来ました。
早川先生が言われる通り、1Kgのキャベツで2000Bq測定された場合の汚染面積はおおよそ断面積の9*9*3.14=254cm2が合っているようです。
この計算式で計算すると1m2での換算は10000cm2÷254×2000Bq=78760Bq/m2になります。
ホウレンソウで換算する場合はどのようになるでしょうか?

  • 2013/04/21(日) 01:04:25 |
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  • 東京都在住 #HfMzn2gY
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地球科学者の警告

録画しておいたETV特集ビデオ久しぶりにみました。
早川先生のような地球を研究してきた研究者の警告をありとあらゆる屁理屈を付けて捻じ曲げてきた結果が原発事故に集約されたように感じました。
25年前の東北大の貞観地震の津波で出来た砂の層の発見、東大地震研究所の見解、産業技術総合研究所の貞観地震津波で出来た福島の砂の層など重大な事実が何の対策にも生かされませんでした。
どんなに実績がある科学者が意見しても聞き入れられないなんて思ってもいませんでした。
地球規模のことは実験して精密に定義が難しいのに、その事を逆手に取って都合のよいように事実を軽視しているように感じました。

  • 2013/04/21(日) 11:45:51 |
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  • 茨城県民です #fEfDlj7g
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