(1)原発から大気中に放出された放射性物質は、短軸5キロ程度の楕円形をした霧のひとかたまりとして低空(地表から高さ数十mの区間)をゆっくり(2~6m/s)移動した。工場の煙突から長時間連続して出る煙の形状(プルーム)ではなかった。→詳細
(2)放射性物質の大量放出は、大きく3回あった。どれもあいにく風が内陸に向かっているときだった。東の太平洋上に流れた放射性物質は1割か2割にすぎない。全体の6割が原発近傍の日本列島上に降り注いだ。→詳細
(3)大気中に放出されたセシウム総量は1京2000兆ベクレル。チェルノブイリ原発事故の1/10である。人口密度の違いがあるから、セシウム137に汚染された土地に住んでいた(いる)人の数は、両者ほぼ同じ。セシウム134まで考慮するとフクシマが2倍だ。→詳細