早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

雲仙岳で発光現象

火山観測情報 第1号
平成18年11月7日00時15分 福岡管区気象台
火山名 雲仙岳
** 見出し *********************
雲仙岳の平成新山南東側斜面で発光現象が見られています。
<火山活動度レベルは1が継続しています。>
** 本 文 *********************
 南島原消防署布津分署から、雲仙岳の平成新山の南東側斜面で赤い光が見える所があるとの通報がありました。
 気象庁の野岳遠望カメラ及び国土交通省の赤松谷川上流監視カメラによると、平成新山の南東側中腹斜面の一部で明るくなる現象が確認されました。
 今回の現象はきわめて局所的であり、火山性地震や微動の発生はなく、雲仙岳の火山活動は静穏な状態が続いています
 今回の現象の原因については、局所的に小規模な高温の火山ガス噴出があった可能性もそのひとつと考えられますが、詳細については、火山機動観測班を現地に派遣して調査中です。
<火山活動度レベルは0~5のうち、1(静穏な火山活動)です。>



発光現象が見られても「火山活動は静穏な状態が続いています」とはどういうことか?この文章を素直に読むと、地震や微動が起きない限り火山で何が起きても静穏だということになってしまう。これはおかしな考え方だ。静穏が続いているというなら、なぜ火山情報を出したのか。それも深夜に。

発光現象が火山活動ではないかのようなこの気象庁の用語法には賛成できない。

1)異常が発見されたのだから、この火山観測情報1号でレベル2に上げて注意喚起する、
2)すみやかに現地を調査して、原因を解明して心配ないことがわかったらレベル1に戻す、
という手順を踏むべきだった。もし、この種の異常がレベル判定表になかったからという消極的な理由でレベルを上げなかったのなら、火山の危険レベル発表の目的に反している。お役所仕事のそしりを免れない。

なお火山ガスの噴出だけでは着火が説明できません。同様の発光が見られた2002年6月の浅間山では硫黄の発火を疑いました。



原因は山火事だったらしいが、気象庁からの発表がまだありません。火山観測情報1号で「火山機動観測班を現地に派遣して調査中」と書いたのだから、その結論が出たらすみやかに情報2号を出して緊張を解除するのが、火山監視機関の役目です。(2006.11.10.0900)

人家に影響ないなら、自然発火の山火事は消さずに放置するのがよい。

火山観測情報 第2号
平成18年11月10日13時00分 福岡管区気象台
火山名 雲仙岳
** 見出し *********************
雲仙岳の平成新山南側斜面の発光現象や白煙は見られなくなりました。
<火山活動度レベルは1が継続しています。>
** 本 文 *********************
 11月6日からの発光現象について、現地に火山機動観測班を派遣し、7日に九州地方整備局の協力により上空から調査を、8日に岩床山からの調査を実施しました。 
 これらの調査の結果、発光現象のあった場所で、白煙は見られましたが、火山ガスが噴出している様子や噴気孔と見られるものは確認されませんでした。 
 8日昼頃から、白煙の見られた場所から山火事が広がり、南側斜面の広い範囲に燃え広がりました。山火事の消火後、当初発光現象が見られた場所で白煙や発光現象は見られず、また火山ガスの噴出や噴気孔と見られるものは確認されていません。
 なお、雲仙岳の火山活動は、火山性地震及び微動の発生はなく、また地殻変動にも特段の変化はなく、静穏な状態が続いています。
<火山活動度レベルは0~5のうち、1(静穏な火山活動)です。>

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