早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

1回の放出時間は30分くらいだった。

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南相馬市の海岸部から山間部に向かうと、放射線量率が顕著に上昇する。地図に表現すると、北西方向に等値線が密に平行する。

3月15日11時に出発した放射能霧は、いったん南に流されたあと、向きを変えて北西方向に進んだ。汚染の帯の延長が原発を通らない。18時に出発した放射能霧は、原発からまっすぐ北西方向に進んで、11時の放射能霧がつくった汚染帯のすぐ北側に平行して細い汚染帯を残した。

原発近傍につくられた高汚染領域がはっきりした帯をなすことは、放射性物質の放出が特定の短時間に行われたことを強く示唆している。もし放出が何時間も連続的に行われたのなら、南に4 kmずれた汚染の帯を11時の放射能霧がつくることはなかったであろう。原発をまっすぐ貫いたはずだ。1回の放出時間はおそらく30分程度だったと思われる。

工場の煙突から出るプルーム(plume)を形成するような何日も何週間も続く単調な連続放出だったのなら、その間に風向きが四方八方に変わったから、放出源を中心とする円に近い等値線群になったはずである。


▼2015年4月4日追記

3月15日11時の放出は、南に4キロきれいにシフトしていることから30分くらいだったろうが、その前の14日23時から始まった放出は30分と短くはなく、半日くらい断続的に続いたと考えたほうがよい。なぜなら、放射能霧が最終的に行き着いた関東平野周縁が連続的に汚染されているから。

3月14日23時から始まった放出が10時間続いたと仮定すると、放出率は0.37PBq/h。15日11時からの放出が30分だったとみると、放出率は5.4PBq/h。15日夕刻、飯舘村から福島市を汚染した放射能霧は、その半日前に関東平野に向かったそれの15倍濃かった。

▼2016年3月9日追加

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航空機モニタリング地図ではこう表現されている。原発の位置を■で加筆した。


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