早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

大森房吉の活火山・休火山・死火山

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震災豫防調査會報告 第八十七號

大森房吉は、100年前、活火山・休火山・死火山を次のように区別した。
活火山:しばしば破裂して、平時から噴煙を出している火山。浅間山、霧島山、阿蘇山、桜島、伊豆大島、有珠山など。
休火山:歴史時代に噴火したことがあるが、その後、長いあいだ破裂せず、噴煙もない火山。富士山、鶴見岳、開聞岳、神津島、新島など。
死火山:硫気ばかりで、破裂しない火山。箱根山など。ただし休火山との区別はむずかしい。

たいへん納得がいく分類だ。語感に忠実だと思う。1888年噴火前の磐梯山は休火山だった述べているところは、(物理学者であるにもかかわらず)大森が、現在のみならず歴史的な視座も有していたことがわかる。また、死火山は噴火しないが地震を起こすことはあると注意喚起している。

現在の用語で活火山に相当する概念を、大森は活火山と休火山の二つに分けて表現した。私もこの表現に賛成だ。


大森房吉は、浅間山の1783年(天明)噴火のひとつ前の大噴火を正しく1108年だと理解していた。その後、考古学者が関東平野北部でみつけた浅間山Bスコリアの年代解釈がしばらく1281年とされたのは、いまから思うとたいへんに残念だった。

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