早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

トムラウシ

Date: Tue, 4 Aug 1998 16:21:49 +0900
Subject: [tephra:00457] トムラウシ


トムラウシ(2141メートル)の報告です.

1998年7月30日に登り,南沼キャンプ場で一泊して,31日に下山しました.家族連れを含む多くの登山者が日帰りでトムラウシ登山をしていた.ふもとの国民宿舎「東大雪荘」をベースにするとよい.私はキャンプ場に泊まって,ここの温泉にはいりました.350円.露天風呂がきもちいい.

オホーツク海高気圧が陣取っていて,登山する朝には雨に降られた.登山中も霧に視界を閉ざされていたが,山頂に出ると晴れていた.山頂からみると,標高2000メートル付近に雲海があり,その上に,十勝と旭岳の山頂だけが飛び出していた.十勝ピークのすぐ右となりの雲海からいつも入道雲が雲海を突き抜けて300メートルほど上昇していた.これは62-2火口からの水蒸気柱であることをこのあと確認した.トムラウシ山頂滞在22時間のほとんどが快晴だった.

さて火山学の調査結果です.

けつろん:トムラウシは完新世火山ではない.最後の噴火はおそらく14万年前.

理由:
1)Ta-a, Ko-dを挟むピート中にトムラウシからのテフラは挟まれていない.
2)地形的にもっとも新しくみえる山頂ドーム溶岩の角がとれていてコケに覆われている.また,よく日焼けしている(この特徴が登山者にいい山だと言わせる主たる理由のようだ).
3)そのK-Ar年代は14万年,15万年という(石崎ほか1995岩鉱225-233).

ことしは北海道も雪解けが早くて,水を確保するのが難儀だった.北沼は暖かかったので泳いだ.温泉が涌いているのかしら?

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