早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

月山

◆月山98.10.7

羽黒山から月山六合目ふきんの道路沿いは,美しいブナの森.水もおいしい.

六合目に大きな駐車場あり.キャンプできる.露頭もあり.

八合目から登山道が始まりますが,苗場山とよく似た,傾斜面の上に池糖(ちょっと字がちがうな.チトウと読んでください)が点在する風景.のんびりした山です.

八合目すぐ上の弥陀ヶ原の泥炭中に十和田915火山灰があります.

羽黒町にある月山ビジターセンターはたいへんよくできた施設です.環境庁もときどきいい施設を作る.たぶん作る人個人のセンスがかなり効くんだろうな.政治的センスもふくめて.○青社などの業者におんぶにだっこの施設ばかり見せられてきた目にはとても新鮮にうつったビジターセンターでした.

苅谷(1995地理学評論260-272)は,月山で礫の風化皮膜を測った論文です.斜め読みした限りでは,斜面が安定化した年代を知る目的には風化皮膜は役に立たないという否定的結論を得た論文です(むかし苅谷さんからこの別刷謹呈をうけたとき,否定的論文を書くヒマがあったらもっと別のことをしろ,と憎まれ口をたたきました.ごめんね).

たしかに,数千年の時間を議論する目的には風化皮膜は役に立たないでしょう.風化皮膜が役に立つのは,アメリカなどでの例を見ると,数万年から数十万年の時間を議論するときのように思われます.
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/fieldguide/p/US/CA/calif.html

地衣類(コケとはちがう)は数年から数百年の時間の議論に使えると思います.

苅谷さんが興味をもっている数千年を測る道具は何がいいんかねえ.

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